1993-04-06 第126回国会 衆議院 物価問題等に関する特別委員会 第3号
景気動向指数とか産業用大口電力使用量とか新車登録台数、また最終需要財出荷量等々に、春の訪れとともに幾らか明るい兆しが出てきているわけですけれども、依然、個人消費とか設備投資というGNPの四分の三を占めるこれらのものが大変マイナス成長、そういう状況でございます。
景気動向指数とか産業用大口電力使用量とか新車登録台数、また最終需要財出荷量等々に、春の訪れとともに幾らか明るい兆しが出てきているわけですけれども、依然、個人消費とか設備投資というGNPの四分の三を占めるこれらのものが大変マイナス成長、そういう状況でございます。
住宅投資が上向いてきた、素材産業の一部に在庫調整が進行しているということはありますけれども、最終需要財の在庫調整はおくれぎみでありますし、マネーサプライも極端に低迷をしております。設備投資もマイナス。 そういう状況の中で、総理は、七−九月期でもう景気は底を打ったという認識をどういう根拠でお示しになったのか、ちょっと私は解せない。
だろうと思うのですけれども、一つには、卸売物価と消費者物価に大きな技術的な、先ほど大臣もちょっと触れられておりましたように、技術的に消費者物価は卸売物価ほど下がらないという要因があるのですけれども、それだけでなくて、素材からだんだん加工して最終財として消費者物価が出てくるということで時間もかかるという面もあるので、我々の分析では大体円高なり原油価格の低下という海外からのインパクトが水際から上陸して最終需要財
また内容的に見ましても、投資財とか耐久消費財といったような最終需要財の在庫率がふえておる。それに引きかえ中間需要財の在庫がそれほどふえてないというような点を考えますと、かなり構造的な問題ではなかろうかというふうにも考えるわけでございます。
すなわち、供給過剰の程度が従来に比して大きくなってきているというばかりでなく、内容的に見ましても、投資財とかあるいは耐久消費財といった最終需要財の在庫増が著しくなっており、これまでのような中間需要財の在庫増というものは比較的少ないようでございます。したがって、それだけ現在の供給過剰には構造的も色彩濃いのではないかと考える次第でございまして、要するに問題がなかなか複雑になってきております。