1992-03-06 第123回国会 参議院 科学技術特別委員会 第3号
先生御指摘のとおり、IPCCでは、人為的な悪い影響を排除するためには最低限現状レベルでは不十分だ、最終的には直ちに六〇%以上の削減が必要だというような提言を出しております。
先生御指摘のとおり、IPCCでは、人為的な悪い影響を排除するためには最低限現状レベルでは不十分だ、最終的には直ちに六〇%以上の削減が必要だというような提言を出しております。
そういう方向が決まっていなかったら、最低限現状のまましばらくいきましょう、こういうのが普通だと思うんですけれども、なぜこれをあえて引き下げというふうにされたのか、これは私はどうしても納得がいかないわけであります。
私どもとしては、先ほど申し上げましたように、このまま放置いたしますと、十年先には七年くらいになってしまうということ、これは何としても防ぎたいということでございまして、要するに最低限現状程度に維持するようにしたいということで私どもとしては考えているわけでございます。
しかしいまの環境庁のお話でございますならば、これは汚濁の量がひどくなることを、現状を維持することが可能である、あるいはできるのだ、現状を維持しよう、少なくとも最低限現状維持というような考え方で進まれておるようでありますか、この点に私らはひどい不満を感ずるのであります。いまはAA基準かもしれませんけれども、AA基準そのものにいたしましても現状は昔とだいぶ違っておるのです。
そのような二点の観点から、われわれといたしましては、基本的には、最低限現状程度の石炭は維持していただきたいというふうに考えておりますけれども、これとても、財源や需要や供給の確固たる裏づけがなくては、空中の楼閣になりかねません。したがいまして、財源、需要、供給の確固たる裏づけに基づいて、今後五カ年間の維持数量を明確にしていただきたいと存じます。
そういう意味におきまして、最低限現状を割らないように、そして現状からさらに、でき得べくんば経済社会発展計画の線に進めていくようにわれわれとしては全力を尽くさなければならぬと思うのであります。