2001-05-30 第151回国会 参議院 予算委員会 第16号
しかし、最低限度、国民の皆さん方に、消費者の皆さん方に国内で安心していただける野菜や農産物を供給するということは、私は国の基本政策として大事だと思うんです。それはもう幾ら今努力しても、基本計画においても四五%しか目指せないんですから。現状はもう三八%ぐらいの自給率に落ち込んでいるわけですから。
しかし、最低限度、国民の皆さん方に、消費者の皆さん方に国内で安心していただける野菜や農産物を供給するということは、私は国の基本政策として大事だと思うんです。それはもう幾ら今努力しても、基本計画においても四五%しか目指せないんですから。現状はもう三八%ぐらいの自給率に落ち込んでいるわけですから。
特に中長期的な世界の食糧需給の動向を考慮いたしますと、国民が安心して暮らすことができるためには、何といっても、輸入に長期的、構造的な障害が生じても最低限度国民が必要とする栄養を国内で供給できるような食糧供給力を確保していくということがどうしても基本になければなりません。
私は、これは最低限度国民の希望だったと思うのです。安全体制ができたといったって、安全体制ができたとは——観測値については、あるいはある程度完ぺきなものができるようになったかもしれません。それだっていままでより、それほど進歩したものだとは私は考えられません。こういうふうな態度は、国民にほんとうにたよりにならない外務省だという感を与えることは当然だと思うのです。
すなわち受益者負担ということは常に必要な原則でありますけれども、他方で、福祉国家としてはやはり最低限度国民が必要とするものについては施策をしていかなければならないという問題があると思うのでございます。