1965-03-09 第48回国会 参議院 社会労働委員会 第4号
一、爆発事故の起こった夕張炭鉱一礦最上坑で、二月二十五日夜停電によって濃厚なガスが発生し、自然発火の危険が迫ってきたと判断されたため、会社は同坑の部分水没による密閉を行ないました。これによって事故の原因究明が非常に困難となったため、残された究明の手段としては、生存者からの事情聴取及び爆発後坑内で撮影された写真にたよらざるを得なくなったわけでございます。
一、爆発事故の起こった夕張炭鉱一礦最上坑で、二月二十五日夜停電によって濃厚なガスが発生し、自然発火の危険が迫ってきたと判断されたため、会社は同坑の部分水没による密閉を行ないました。これによって事故の原因究明が非常に困難となったため、残された究明の手段としては、生存者からの事情聴取及び爆発後坑内で撮影された写真にたよらざるを得なくなったわけでございます。
私は、社会党の災害調査団長として、現地でその事情をつぶさに聴取いたしましたが、災害の起こった夕張炭鉱最上坑は、昨年一年間に五回にわたって保安検査が行なわれたが、保安監督官は危険個所を指摘して、保安サボを行なっている経営者にその措置をゆだねるだけで、とられました経営者の措置に対しては、その後再検査などの方法を行なっておらない。
このたびの災害発生に際し、監督の立場にある保安監督局は、今回の災害発生現場である最上坑には、昨年じゅう五たびにわたり検査を行なっている旨、述べているようであります。なるほど、年に五回の検査は、従来に比べ、やや強化されていることは認めたいと思います。しかし、今日の炭鉱は、機械化、合理化等の強行によって、変化が著しいことも事実であります。