1954-10-21 第19回国会 衆議院 運輸委員会 第45号
第一に問題になりますのは、すでにいろいろ論じられておりますように、暴風警報下になぜ船を出したかということの問題であります。その次には船が転覆した原因等でありまするけれども、船を出した一番大きな原因は、やはり気象に関する観測を誤つたということのように推定されるのであります。
第一に問題になりますのは、すでにいろいろ論じられておりますように、暴風警報下になぜ船を出したかということの問題であります。その次には船が転覆した原因等でありまするけれども、船を出した一番大きな原因は、やはり気象に関する観測を誤つたということのように推定されるのであります。
函館高等検察庁管内から検事六名、検察事務官五名の応援を求め、まず洞爺丸の遭難事故が最も重大性を持つものであるという点にかんがみまして、この原因探究を第一の目標とし、あわせて洞爺丸とともに当時遭難沈没した青函連絡船十勝丸、日高丸、第十一青函丸、北見丸の各沈没原因につきまして、船長らの業務上過失致死、過失艦船覆没などの罪の容疑のもとに捜査を進めることといたし、洞爺丸事件につきましては、捜査の重点をまず暴風警報下
しこうして洞爺丸事件につきましては、調査の重点を第一に、暴風警報下に出港しました点に過失があるかどうか、被疑者である船長のほかに共同過失責任を負うべき者があるかどうか、すなわち船長の出港を指揮する権限のある者があるかどうか。
そうだとすれば、暴風警報下において函館青函管理局が出港できないということが大体わかつておつたのじやないか、而もそういう状態にもかかわらず、これは私が一部の人からの報告も或る程度参考にしておるから違つておるかも知れないが、それにもかかわらず出港に対して青函管理局では何らの具体的の処置をもとらなかつた。