1995-01-24 第132回国会 参議院 本会議 第2号
景気回復パターンが従来と大きく異なっていることに十分留意した対応が必要であります。 やや落ちつきを取り戻しつつある円相場も、いまだファンダメンタルを反映した水準とかけ離れており、アジア諸国等からの安い輸入品の増大により価格破壊が目立ち、日本の産業に衝撃を与えています。このような状況のもと、国内での民間設備投資の回復ははかばかしくなく、産業の空洞北が進展し、雇用は依然として低迷し続けています。
景気回復パターンが従来と大きく異なっていることに十分留意した対応が必要であります。 やや落ちつきを取り戻しつつある円相場も、いまだファンダメンタルを反映した水準とかけ離れており、アジア諸国等からの安い輸入品の増大により価格破壊が目立ち、日本の産業に衝撃を与えています。このような状況のもと、国内での民間設備投資の回復ははかばかしくなく、産業の空洞北が進展し、雇用は依然として低迷し続けています。
その原因は、かつてのような民間設備投資主導の景気回復パターンが期待できないことにあります。今後、景気をさらに上昇軌道に乗せていくためには、円相場への機動的な対応とともに、公共投資基本計画の量質両面にわたる拡充見直し、土地流動化・有効利用促進対策の早期策定が望まれます。
景気回復パターンが内需依存型に変化する中で、民間設備投資の立ちおくれをカバーすることが強く要請されていますが、生活関連を初め情報通信、研究開発等の新規分野への公共投資の早急な執行、追加を行うことにより、一層の内需喚起を図るとともに、公共投資基本計画四百三十兆について大幅な積み増し、前倒し実施を行い、内外の経済発展や対米関係の改善に寄与することが火急でありますが、総理、いかがでございましょうか。
これはまた、米国、アジア諸国との競争力関係が変化し、円高の影響もあって景気回復パターンが内需依存型に変化しているにもかかわらず、その対応がおくれていることによるものであります。 日本の内需拡大の牽引役となり、構造転換を主導する新しい投資分野の創出が急務であります。今のままでは日本の産業は空洞化します。
率直に申し上げて現在の景気の現状認識からしますと、長官が考えられていた景気回復パターンと大分違うのではないでしょうか。とりわけ在庫調整がかなりおくれておりますが、その原因は何か。また在庫調整完了はいつになるか、御見解を承りたいと思います。
言うなればカンフル注射に支えられた状態であり、五十一年、五十二年の景気回復パターンと非常によく似ております。前回は、公共投資から民間需要へのバトンタッチがうまくいかず、息切れ、中だるみの失敗を繰り返しました。こういった昨年の動きから見ても、経済の自律回復力はなお弱く、五十三年度後半に対しての不安は取り除かれておりません。
今回の景気回復は財政支出と個人消費を中心としたもので、過去の景気回復パターンに比べると、そのテンポはゆるやかでございます。まだ生産余力も十分ございますので、インフレを招来するというおそれは全く考えておりません。公共投資の追加によりまして、社会資本の整備を促進いたしますとともに、輸入の増加、輸出圧力の内需転換を進めるという効果を考えておるわけでございます。
一方輸入でございますけれども、昨年度私どもの見通しの二・九%より若干多い実績に、三・七%くらいになっておりますが、本年度におきましては、おそらく景気の回復とともに、過去の景気回復パターンでもそうであったのでありますが、輸入の伸びというのは景気回復につれましてかなり伸びるというふうに見ております。問題は結局黒字幅の絶対額の問題でございますけれども、それがどういう方向になっていくか。
それを聞かなければ、いま全然変わってないじゃないか、われわれが予算編成当時の景気回復パターンと同じような考え方でいけるのだという論拠が出てこないと思うのです。今回の不況は、四十一年の不況なんかとは非常に異質だと私は思うのです。したがって、もう一回、再度、どう思われるかということと、もう一つは、今回の不況の特色をどういうようにとらえておるか。