1976-10-19 第78回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
たとえば、今度の冷害などを反省してみると、耐冷安定品種からどうも良質米、これの方が勘定がいいんですから無理がないんですけれども、こういうようなものへ走らしてしまったというふうな点があるんで、やっぱりこれは寒冷地の稲作というものを安定をさしていくには、この耐冷安定品種というふうなものから外れるようなことをさしてはならぬというような点が、歴史の上でも何か南部藩は、昔のことですけれども、晩稲禁止令などというものを
たとえば、今度の冷害などを反省してみると、耐冷安定品種からどうも良質米、これの方が勘定がいいんですから無理がないんですけれども、こういうようなものへ走らしてしまったというふうな点があるんで、やっぱりこれは寒冷地の稲作というものを安定をさしていくには、この耐冷安定品種というふうなものから外れるようなことをさしてはならぬというような点が、歴史の上でも何か南部藩は、昔のことですけれども、晩稲禁止令などというものを
それからいま一つは農政局の関係でございまして、さらに今後干ばつが続いたあとの晩稲の予備苗しろの設置に対する助成というようなことにつきましては、従来も補助をした例があるわけでございまして、今回の干ばつの場合におきましても、前例にならってわれわれのほうは助成をしてまいりたい、かように考えております。
○政府委員(和田正明君) 水稲だけに限って、三十九年の冷害の事情等について簡単に申し上げますと、御承知のように北海道内の稲作は、三十二年以来ずっと年々豊作が続きまして、その影響もございまして、農家自身がやはり収量の高い晩稲の作定に少し油断をいたしまして集中をいたしましたきらいがあったのじゃないかということが一つ考えられます。
○政府委員(和田正明君) 品種の選定が誤まりがあったと申しますよりは、先ほどちょっと触れましたように、やはりとかく日照が不足をいたしましたり、あるいは急に低温がまいったりいたしますような地帯でございまするにもかかわらず、数年間の豊作になれて、農家が少し晩稲の作付け面積を大きくし過ぎたというようなことが決定的な要因ではなかったかというふうに考えておりまして、その後はそういう中晩稲の作付け品種のバランス
御承知のように、ちょうど四国、近畿地方の水陸稲につきましては中晩稲が穂ぞろい期になっておるのではないかというふうに推定をしております。したがいまして、相当風が強いということもございまして、倒伏なりあるいは摩擦によります被害稲が相当あるのではなかろうかというふうに考えております。
したがいまして、私らとして非常に心配してまいりましたのは、第一は、やはり稲の出穂遅延等によるいわゆる遅延型冷害の危険でございまして、この点につきましては、御承知のように、水温の上昇あるいはかけ流しの禁止というようなもろもろの手段を講じまして、生育の遅延を防止するということに集中してまいりましたが、ただいまのところ、北海道等の例をとりますと、出穂状況は、わせは二、三日、中晩稲におきまして三、四日のおくれではなかろうかというのが
農林省が、ことしの三月十日の気象庁の暖候期予報が出ましたときに、すぐそれを受けまして、ことしは非常に稲作は心配であるということで、次官通達をいたしました中に、確かに先生おっしゃいました、できるだけ晩稲を避けて、わせ、なかてをやってくれということを特に指導いたしました。
それと農林経済局長にお伺いいたしたいことは、早期水稲の場合、晩稲を待って措置するというようなことが例年行なわれておりますが、そういう措置を講じておりますと、タイミングを失することが大きいと私は思うのです。そういう場合には、やはり早期の場合は早期として一応処理していくということがあってしかるべきだと思うのでありますが、この点についてお聞かせいただきたい。
けれども、それを制度として救いますと、中晩稲等について似たようなケースがありました場合に、さほど大きな被害あるいは災害でなしにそういうことがありました場合に、そのこともやはりバランス上保険の対象に繰り入れていかざるを得ないかと思うのです。そういうことの保険業務としての取り扱いがはたして可能かどうかという大きな心配も実はあわせていたしておるわけでございます。
○北口龍徳君 まあ、こういうことはいままであまり例もないことでございまして、官房長のおことばも無理からぬこととは存じますが、これは非常に直面している問題でありまして、一体、このまま放置して、県では、六月の五日ごろまで手入れをして追肥をしてみろというようなことを言っておられるそうでありますが、そういうふうにしたほうがいいものか、あるいは、この際、晩稲に切りかえて植栽したほうがいいか、この点につきまして
しかしいずれにしましても中晩稲の帯しろをつくって植え直すということも可能でございますので、しばらく技術指導などに重点を置きながら、今後の推移を見てまいりたい。晩稲の苗しろをつくるのは六月の中旬ごろだと思います。しばらく時間がありますので、その間技術指導に遺憾なきを期したいと考えておる次第でございます。
なお、きょう新潟県から御陳情をいただいておりますのは、中晩稲が、確かに先ほども森先生からもお話がございましたように、倒伏したりなんかしまして、芽を出した。
なお、お尋ねの中にございましたように、特に台風によりまして倒伏の被害というようなことが出て参っているわけでございまして、第一期のわせ、第一期のものにかかるのは特に早いわせ系統でございますが、中晩稲におきましては、特に倒伏の被害による品位の低下、品質の低下というような状態が出て参っておりまするので、今後におきましては特にそれらの低品位米の買い上げ、予約内における買い上げの措置等につきまして、きのうもきょうも
これはもちろん第一期のことでございますので、第二期、第三期、四期、中晩稲が出て参るような状態を私どもがここで推測しているわけではございませんが、第一期の結果は、さような結果になっており、その他大体お隣の石川県にいたしましても福井県にいたしましても、昨年に比べまして、九月末の買い入れの数量というのは、前年度に対比いたしまして一割ないし二割の増加、こういうような状況になっているのでございまして、これらの
御承知の通り晩稲種は目下幼穂形成期を迎えております。この時期にはおよそ幼穂は十センチ前後の伸長を見ていなければならないはずでありますが、われわれが各地で引き抜いてみたところでは、今後稔実の可能性はほとんどないと断言し得るものが広範に見受けられたのであります。
御配付をしました資料の三ページにそのまま書いてございますが、第一段はまず利根川流域につきまして、埼玉県、千葉県、群馬県、茨城県等の御協力を求めた利根川水系の水利調整と水利権が確保されておる範囲内のことでありましても、上流は下流を救い、中晩稲地帯は早場地帯を救い、同じ関係の地域でも、少しでも上流等は、取り入れ口や水利等の関係を、動力の動員をあわせまして、協力し合うことがその第一でございます。
それから種子関係でございますけれども、今回の冷害が山間部であるとか、あるいは平坦部におきましては晩稲であるとかいうようなところにおける被害が大きかったのでございますので、それに対応する種子対策については、これは来年度のことになりますけれども、早急に手当をする必要がある、そういう考え方に立ちまして、各県ともすでに連絡をとって、来年度の被害地における種子確保についての万端の手配をいたしたいという考えで、
また平坦部におきましても、二期作であるとか、あるいは極晩稲であるとかというようなおくてのものにつきまして、そういうふうな冷害の現象が現われておるというような状況に相なっております。
また、高い所に晩稲を植えているというようなことも、一つの原因になっているのであります。この品種の問題については今後研究を要するのでありますが、本年は、今申しましたような、非常な異常な天候で佐賀県が冷害を受けておって、ぜひこの問題を国会で取り上げて善処してもらいたいという要求だが、農協大会の満場一致の決議であったのであります。
さらに私どもは新居浜市船木地区に参ったのでありますが、ここはいわゆる山路風及びこれを誘因とするいもちによる災害常襲地帯でありまして、今回もまた第十二号台風に際し、南方の山より吹きおろした熱気を含んだ風によりフェーン現象を起し、農林第十八号、二十二号以外の中稲、晩稲はことごとく白穂化しているのであります。地区内の水田約三十町歩はこの状態であると見られます。カキもまた同様であります。
むろん中晩稲のものも稔実不能に陥って立ち枯れのものもございまして、これによる減収が相当に見込まれますことは、これによっても明らかでありますが、私どもは台風というものは平坦地がひどくて、びょうぶのような山に囲まれた谷間ではさほどの被害は受けないものと推察しておりましたが、萩市から山口市へ出る峠越しの途中でこの被害を見まして、認識を改めた次第であります。
中稲、晩稲はまだ穂が出ておりませんので、被害も作物としてはそうひどくありません。雑穀、果樹等につきましては、西の方では相当ありますが、たとえば青森のリンゴ等につきましては相当心配しましたけれども、幸いにして損害はそうひどくないようであります。
あるいは耕土培養にしましても、あるいは西南地方の水稲の早植えにしましても、ことにこの早植えなどのことにつきましては、今江田委員からもお話のありましたように、西南暖地の稲作の改良というようなことにつきましては、災害防止を主体にして考えていかなければならぬのと、またあれには今までは病虫害の防除ということは一向考慮に入れておりませんが、わせに特有の病害というものも、これは晩稲よりもひどい特殊な病害があるのでございますが