1958-04-15 第28回国会 参議院 法務委員会 第27号
そういうような判例が相当に職務関連の範囲を広げて解釈いたしておりますし、わが国の公法の関係の権威であらせられました美濃部博士のごときも、それ以上に学説的にそれを支持しておられた例もあったのでありまして、そういうような状態におきまして、今日あっせん収賄罪は、その事例は既往のところあまりありませんでしたが、やはり直接間接一脈自分の職務に連関関係を持っておる事柄に対してわいろを取ったという事実があります以上、昭電事件
そういうような判例が相当に職務関連の範囲を広げて解釈いたしておりますし、わが国の公法の関係の権威であらせられました美濃部博士のごときも、それ以上に学説的にそれを支持しておられた例もあったのでありまして、そういうような状態におきまして、今日あっせん収賄罪は、その事例は既往のところあまりありませんでしたが、やはり直接間接一脈自分の職務に連関関係を持っておる事柄に対してわいろを取ったという事実があります以上、昭電事件
この点は大体私のみならず、多くの者が認めるところであろうと思いますが、ただ亀田委員御質問の復金事件その他について、もし請託関係ということを要件とするにおいては、ああいうようないわゆるあっせんの場合は一体どうなるかという点でありますが、これは私は近い判例の方から申しますと、一つ経験の方から申し上げますが、名前はなるべくあげたくありませんが、いわゆる昭電事件と称せられるその一つの分派として一番新しい、第一審判決
やはり何ですよ、請託という事実認定が破れて、そのために結局は第二審判決で昭電事件が無罪になったということは、私は請託ということがあることが非常にじゃまになっておるという一つのむしろ証拠だと思うのですよ。だからこれはどのようにあなたがいろいろ説明されても、事実そういう判決になっておるわけですからはっきりしておると思います。これがあることがじゃまになっておることははっきりしております。
承わりますると、裁判所におかれましては、裁判官の方々の人数が非常に少いというようなことから、裁判が遅延をいたす事例が非常に多いことでありますがその点に関しては、たとえば芦田均先生のあの昭電事件のごとき、延々十年間もこれの判決がなされず、せっかくの日本の前総理として、また非常なりっぱな政治家であられる芦田先生のようなお方が、その間非常な精神的な苦しみ、あたら才幹をお持ちになって、国家再建の重大時期にお
お気の毒でありますけれども、昭電事件の判決に見ますると、外務大臣であり特別調達庁の長官である者が、進駐軍の資材の政府支払いに関することを閣議に持ち込んで、その外務大臣たる地位を利用して閣議の決定を業者に有利に取り計らっても、外務大臣は閣議の決定権がないから、それは職務権限外のことである、職務に関したことではない、こういうふうに認定されております。
また文章を——よく御承知の裁判が非常におそい、昭電事件のごときは十年以上もかかっておるというような情ない状態の原因の一つは、やはりこの証拠書類を作ったりするのに非常な手数がかかる、タイプライターを使えば一日でできることが一月もかかる、裁判の遅延の根本原因も私は文字の関係、タイプライターが使えないという関係だろうと思うのでありまして、従って裁判が早くできるためにも私は国字の改良ということが必要だろうと
実は今から数年前に西尾個人、西尾書記長というようなむずかしいことが昭電事件でしたかに起って問題になったことがあるのです。現在あの問題は係争中のようでございます。
なお、今の昭電事件とか、あるいはその他例に引かれたメーデー事件というような事件もございます。これらについて裁判所の現在の制度のもとにおいて、裁判所としては、昭電事件等は、全然ほかの事件はやらないで、八人の判事がそれに専念してやっておるのです。ほかの事件は全然扱わない。しかも中には病気になり、その点、現に一生懸命やっている。
先ほどの昭電事件でも何でも、もしできるなら一つどんどんと促進するように最高裁判所でも何でもやっていただきたい。さっきはそれができないというようなお話でしたから、私はちょっと戸惑ったのですが……。
○高瀬委員 それでは、牧野法務大臣も言われたし、事務総長も言われたのですから——昭電事件ばかりでなく、いろいろな事件がありますから、昭電事件が非常に長いということが今私の頭にあるわけでありますが、そういうことについて一つ最高裁判所長官に注意を喚起するように言っていただきたい。それはどうですか。
これは前に昭電事件のときに実例があつたのでございますが、ただ昭電事件のときは、芦田内閣の栗栖大蔵大臣が逮捕されました。それでこの場合に、しかし逮捕は訴追ではない、七十五条で言つておる訴追というのは起訴のことであるという理由で、内閣総理大臣の同意を求める手続はとられなかつたのでございます。それ以来訴追は起訴のみであるのか逮捕をも含むのかという問題は、学説の上でも問題になつているのでございます。
○河野(金)委員 数年前に、まだ現在公判中の問題でもありまするが、昭電事件というのがやはりあなたの地検で取上げられたのであります。そして大野伴睦君は無罪になられ、芦田均君以下も無罪になられたけれども、検事控訴か何かで今まだ続いておることと存じます。あの昭電事件をお取上げになつたことによつて芦田内閣はつぷれております。ちようどあの事件が起きた直後だと思います。
○河野(金)委員 どうせ地検も昭電事件以来不公平な取扱いをしておられるということは、これにもう歴然たる事実でありますからそれ以上あえて追究はいたしません。そういう不公平なものであるということが国民の前にわかれば、私はそれでけつこうだと思います。 そこで証人にお尋ねしたいが、不起訴になつた財界あるいは政界の人の名別を知らしていただきたいと思うがどうですか。
それは、一昨年五月、反対党政局に立ちてより今日に至るの間、諸政とにかく我々の期待に反するもの多く、遂に昭電事件の暴露により政変を見るに至り、政府の面目、威信を内外に失するの醜状を呈したるは遺憾の極である。かかる結果を生じたるは芦田内閣の当初より無理を重ね、政権の盥廻しというがごとき、国民の納得し得ざる言動をあえてしたためである。民主政治においては、国民輿論の納得すべき行動をとるべきである。
先ほど申しましたように、私の感じとしては、或いは結論的に申しますと、羮に懲りて膾を吹いたという御非難があるかも知れないと思いますが、復金のときに昭電事件等がああいうような恰好で起りましたときに、すべて行政部も含めてでございますが、この特殊金融の融資について積極的に政府側は関与しないということで、この開発銀行というのが新たにできたわけでございます。
○鈴木一君 柿手さんに幾ら聞いても本当のことは喋らないようですから、これ以上追及いたしませんけれども、結局そういうふうに政府の資金を使う場合は、当然の義務として内容について積極的なタツチをする必要が私あると思うのでありますが、そういうことをしないから造船疑獄とか、昭電事件とか、そういうものが起ると私は思うのです。
昭電事件は、未だに裁判の進行中であります。結果ははつきりしておりません。そうしますると、吉田首相が当時不祥事とか不名誉だと言われましたことは、恐らく政治上の道義から判断せられたものと思うのであります。そうしますと、吉田首相の言葉は、前後論理が一貫しておりません。
だからこれは検事にその責任があるとおつしやつても、同時に昭電事件の逮捕を要求せられた検事と、今度の問題になつておる加藤君の逮捕を要求した検事と同一人のように私は聞き及んでおりますが、今の御答弁ではどうも、我々は軽率には勿論できんが、以上の段階においては、私どもは加藤君の逮捕を拒否するよりほかない。ただそれだけである。まるつきり一方的なように結論がなるのです。
併しながら検察庁が明らかにするなんといつても、昭電事件だつて未だに明らかになつておりません。もうこの事件が検察庁において本当に明らかにされる時分には、吉田内閣なんというものは消えてなくなつておるかも知れない。私はこういう問題はそういう法律或いは規則に引つかかつておるというのじやなくて、これはもう政府みずから政治責任を負うて国民の前に明らかにすべきである。
併しそれでは先ほど言いましたように昭電事件は五年もかかつている、裁判所へ行つたら五年ぐらい引張られてしまう。とてもそれでは、労働法というのは、末弘さんがよく言われましたが、労働問題というのは少々両方に無理があつても早く解決してしまつて、そして産業平和を維持するようにしなければならん。
昭電事件が三年も五年もかかつておる。そういうことがあるわけですから、これは一つのあなたの理窟であつて、又これは総理大臣もそういうような調子でやつておりますのは、甚だ職責としましては卑怯である。私はあなたに言うのじやないのですが、吉田という人の言葉は、今委員長が言われたから、成るべくそれには触れたくないのですが、そういうことが一つの何か理由になつてしまう、そういうものじやない。
容疑者として、或いは起訴をされたというような造船会社、船会社等に対しましては、今後九次、十次のやつ、これはないに越したことはないが、それが容疑を受けて特別背任罪というような、どういう罪名になるか知りませんが、そういう罪名の下に起訴されたりして、これはまだ黒白は明らかにならんが、これは無罪になつた場合には別ですけれども、無罪になる前に相当期間を要するので、いずれ船会社は最高裁まで持込んで行つて、今の昭電事件
「昨年五月、反対党政局に立ちてより今日に至る間、庶政とかくわれわれの期待に反するもの多く、遂に昭電事件の勃発によりて政変を見るに至り、政府の面目、威信を内外に失するの醜状を呈したるは、遺憾の極みである。」とあなたは言われておる。
かつての芦田内閣当時におきましても、昭電事件もまた同じような意味において起つたところの汚職でありまして、こういうようなことを繰返しておりましたのでは、政治はほとんど国民の信頼を失うのであります。そうして日本の海外に対する信用もまつたく失墜するのであります。
ことに私は、御承知の通り、過去において友人の軍政、松岡が昭電事件の問題で、こんなことは何にも関連のない私が、二十万円収賄した——これは二審でも最高裁判所においても無罪と相なつておりまするが、その間私は、二箇年四箇月の間非常な憂欝な生活を続けた。そのことはよく御承知であろうと思います。爾来私は、あつものに懲りてなますを吹くようなつもりで処世をいたしております。
ただ私の言い得ることは、今度の造船疑獄の問題で馬場検事正、田中次席、山本特捜部長、河井検事、これは昭電事件のトリオである。同時にまた今度のトリオである。ところで柳暗花明のちまたはどういうぐあいに利用されておるかということに私は興味を持つて調べたことがある。そうするとまた昭電事件に登場しておる中川、長谷川というものがここにも出ておる。
検察庁に頼れ、司法当局に頼れと言つているけれども、昭電事件が起つて、もう五年間たつているのに、まだ白か黒かもわからないし、被疑者さえも堂々と国会へ出て来られる日本の状態ではありませんか。(拍手)そんなことには、大衆は自分の生活から考えていつまでも我慢できない。どうしても尖鋭化して来る。これらに対しては警察法を改悪して弾圧一本で臨む。