1972-06-01 第68回国会 衆議院 地方行政委員会 第30号
映倫規程の中に、「一般にいんぺいすべき習慣として認められる事がらの推算や観客の嫌悪を買うような下品な描写を避ける。特に次の事項には充分注意する。イ裸体、着脱衣、身体露出及びそれらによる舞踊。ロ全裸。ハ温浴。ニ性器。ホ排泄行為。」とある。
映倫規程の中に、「一般にいんぺいすべき習慣として認められる事がらの推算や観客の嫌悪を買うような下品な描写を避ける。特に次の事項には充分注意する。イ裸体、着脱衣、身体露出及びそれらによる舞踊。ロ全裸。ハ温浴。ニ性器。ホ排泄行為。」とある。
このたびの放送法の改正案を拝見いたしますと、その番組をよくするために放送番組の基準をお作りになって、これに従って放送をなさるということになっておりますけれども、映画にも映倫とか申しますのがございまして、映倫規程を作って自主的に内容をいいものにしているのがあるそうでございます。
まだまだわれわれは厳正な態度で審査をいたさなければならぬとは考えておるのでございますが、ことに、映倫規程に基きまして、ただいまお話のありました性的犯罪であるとか暴力行為であるとかいうようなものを主題としたとか、またあるいはその場面を写しましたものなどは、これを切り取ってもらうとか、あるいは改めてもらうとかいうようなことをいたして今日まで参っておるのでございますが、製作者は実によく映倫と協力してくれまして
これは他の委員からもいろいろ御意見があり、またお尋ねがあると思いますから、私一人いつまでもしゃべっておることはやめますが、今私が一つ二つ拾い上げただけでも、せっかく苦心され、努力しておられます映倫規程と全く一致しないものが事実はずいぶんある。スチールの中にも、タイトルの中にも、題名の中にもある、題名を見ただけでぞっとする。これは私がぞっとするのじゃないのですよ。
しかしながら、権力による検閲行為というものはどうしても避けたい、避けなければならぬ、これが文化人、自由国家の第一義的条件でありますから、映画人の自主的規制という形で映倫規程というものは設けられた。それはいわば映画社会における憲法であります。