1981-05-12 第94回国会 衆議院 農林水産委員会 第15号
「農民が安ンジテ生産ニ従ヒ得ルヤウニ、生産セラレタル米麦ハ、必ズ政府が之ヲ買フト云フ態勢ヲ明カニ致シマシテ、」これが食管法の提案の理由でございます。この提案の理由というものが、そのときの食管法の基本であらなければいけないと思うのであります。 しかも、この提案理由のときの質問の中に、またこういうふうに書いてあるのがあります。
「農民が安ンジテ生産ニ従ヒ得ルヤウニ、生産セラレタル米麦ハ、必ズ政府が之ヲ買フト云フ態勢ヲ明カニ致シマシテ、」これが食管法の提案の理由でございます。この提案の理由というものが、そのときの食管法の基本であらなければいけないと思うのであります。 しかも、この提案理由のときの質問の中に、またこういうふうに書いてあるのがあります。
すなわち、「農民が安ンジテ生産ニ従ヒ得ルヤウニ、生産セラレタル米麦ハ、必ズ政府が之ヲ買フト云フ態勢ヲ明カニ致シマシテ、」こう言っている。生産された米麦は必ず政府が買う、これが食管法のたてまえだということを、これはもう提案理由の説明のときに農林大臣ははっきりしております。
昭和十七年当時の記録を調べてみまするというと、井野農林大臣、現にこの本院に議席をお持ちになっております井野さんですが、その井野さんが農林大臣をなさっておる際に、昭和十七年二月五日の「米穀需給調節特別会計法中改正法律案特別委員会議事速記録第一号」の第三段において、食管法提案の説明の中で、「主要食糧ニ関スル限り農民ガ安ンジテ生産ニ従事シ得ルヤウ、生産セラレマシタル米麦ハ必ズ政府が之ヲ買フト云フ態勢ヲ明カニ致シマシテ
「即チ主要食糧タル米麦ノ確保ト云フコトハ、」これはもちろん戦争下でありますから、「長期戦下ノ重大問題デアルバカリデナク、東亜共栄圏内ノ食糧事情ヨリ考ヘマシテモ、米麦ノ国家管理ヲ単ニ臨時応急ノ措置タルニ止ラズ、恒久的制度トシテ確立スルコトが緊要デアルト信ズルノデアリマス、即チ主要食糧ニ関スル限り、農民が安ンジテ生産ニ従ヒ得ルヤウニ、生産セラレタル米麦ハ、必ズ政府が之ヲ買フト云フ態勢ヲ明カニ致シマシテ、
また、当時金森国務大臣は、補足的な説明の際に、「是コソ我が国自ラ捨身ノ態勢ニ立ツテ、全世界ノ平和愛好諸国ノ先頭ニ立タントスル趣旨ヲ明カニ致シマシテ、恒久平和ヲ希求スル我が大理想ヲ力強ク宣言シタノデアリマス」と説明されております。また、この新憲法の精神は、憲法改正委員会委員長である芦田均君の委員長報告によつてさらに明白でございます。