1965-12-22 第51回国会 衆議院 予算委員会 第2号
あらゆる法規慣例を無視して、上程中の重要議題や閣僚不信任案をほおり出して、抜き打ちに、だまし討ちによって日韓条約案件の採決を強行いたしました。これを議会政治の自殺行為と言わないで何と言えるでしょうか。これは翌日のあらゆる新聞の社説で批評しております。
あらゆる法規慣例を無視して、上程中の重要議題や閣僚不信任案をほおり出して、抜き打ちに、だまし討ちによって日韓条約案件の採決を強行いたしました。これを議会政治の自殺行為と言わないで何と言えるでしょうか。これは翌日のあらゆる新聞の社説で批評しております。
しかも、日韓条約案件は、複雑な要素を含んでいただかりではございません。十四年にわたる、その積み重ねてきた経緯があります。慎重に時間をかけて審議を尽くし、国民の疑問や不安を取り除くに足る、強い、そうして誠意のある説得力が必要であったはずであります。
しかも、これらの公共料金の引き上げは、米価審議会や運輸審議会にかける以前にすでに政府は決定するという横暴な態度で、まさに日韓条約案件を問答無用の一瞬間の万歳によって決定したあの暴挙と全く同じやり方であります。
日韓条約案件に対し、本院においては、良識の府らしい審議を行ない、国民の負託にこたえるべきであると主張してきたが、特別委員会においては、(「あれで審議したことになるか」と呼ぶ者あり、その発言する者多し)黙って聞け。
河野謙三君は、日韓条約案件等を進めることによって、お隣の中国、北朝鮮と仲よくおつき合いができ、そうして共産圏の諸君とも、なくなったおにいさん、鳩山総理等がやったその意思を継いで、どこの国とも仲よくしていく、こういうことに反対な方向に行かないか、日韓条約を推し進めることによって。赤間文三君が幾ら言ったところで、赤い飯はたけない。
だから私は、先ほど来しばしば強調してまいりましたように、自民党がほんとうに国会の正常化を願い、そうして日韓条約案件の正しい成立をはかろうとするならば、四日のあの暴挙を直ちに撤回をして特別委員会に返すこと。私は、まだ同僚の横川正市君の特別委員会における質問の続行中であると思っておりますので、当然横川君の質問を継続すべきだと思います。 最後に申し上げておきたい。
○森中守義君(続) しかも、国際条約を無視するという、こういういわゆる、暴挙、暴論によって、日韓条約案件を強引に通過成立せしめようということは、何としても私は、民主的な国会の名において、議会民主政治の名において許されるものではないと私は思います。自民党の中の宇都宮さんが……。
でありますから、今度のごとき日韓条約案件が、特別委員会で審議不十分のまま委員長が強行採決したと言うのでありますが、私たち自由民主党以外の五会派は認めておりません。このような基本的国会ルールを乱し、また無視したやり方でも、取り上げて、職権本会議開会を議長が押し切ったのであります。
われわれ社会党といたしましては、日韓条約案件の審議は、これは慎重に、徹底的にこれを解明しなければならぬ。なぜかといいますと、日韓条約というものは、日本の将来の政治、経済、外交の基本的な方向をきめる重大なものであるから、したがって、徹底的にその内容を解明しようということで、審議を続けてまいりました。
〔矢山有作君「日韓条約案件等は、軍事的な性格がないものだということを極力強調しております。しかしながら、今回の日韓会談の妥結調印に至る過程をわれわれが振り返ってみるとき、それぞれ日本、韓国、米国の首脳者の発言、その他の行動がたびたび行なわれておりますが、それらの事実を総合し、さらに、わが国の自衛隊、あるいは韓国や台湾のそれぞれの軍隊との関連を考えてみますとき……。」と述ぶ〕
〔矢山有作君「この日韓条約案件等は、軍事的性格を強く持ったものだと考えるのでありますが、この点について明らかにされる必要があると考えます。」と述ぶ。拍手〕 〔藤田進君登壇、拍手〕
○木内四郎君 そこで、次には政府委員に伺いたいと思うのですが、この日韓条約案件は、わが国におきましては、いま総理からお話がありましたように、またいろいろな新聞などの世論の調査などから見ましても、絶対反対を表明している人はきわめて少ない。これに対して支持を与えておるほうは、与野党の比率よりもはるかに多い比率で支持が与えられておるし、しからば韓国においてはこれをどう見ておるか。
○松本委員 私ども一社会党は、日本国民とともに、このたび上程されました日韓条約案件というものはきわめて危険な内容を含んでいると考えております。端的に申しますならば、今度の条約は、南朝鮮人民を銃剣で弾圧したあの買弁的な軍事ファッショ朴正煕政権と日本の一部支配層の政治的やみ取引の所産だと考えておるのです。そのやみ取引の実体も、だんだんこれから審議を尽くすにつれて明らかになってきます。