1947-12-08 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 第51号
先程もお話のあつたように、この通貨發行審議會は、愼重に審議をして、通貨の膨脹に幾分かの抑制を加えるというような意味で、愼重になさるということはよく分りますけれども、私の考えを以てしますれば、この構成なるものは、そういう目的に副わないのみならず、日本銀行の法律というものは、戰時中にできた戰時立法というような精神を含めて、日本銀行の法律を見ますと、大藏大臣と日銀總裁というものが相談すれば、あらゆる金融の
先程もお話のあつたように、この通貨發行審議會は、愼重に審議をして、通貨の膨脹に幾分かの抑制を加えるというような意味で、愼重になさるということはよく分りますけれども、私の考えを以てしますれば、この構成なるものは、そういう目的に副わないのみならず、日本銀行の法律というものは、戰時中にできた戰時立法というような精神を含めて、日本銀行の法律を見ますと、大藏大臣と日銀總裁というものが相談すれば、あらゆる金融の
本法案の趣旨は、大藏大臣が經濟一般の状況に照らしまして、必要があると認めまするときには、日銀總裁に命じて金利の最高の限度を定めさせ、又この定めたものを變更又は廢止させることができるという點が一つと、更に日銀總裁が大藏大臣の命を受けまして、金利の最高限度を決定、變更又は廢止をなしまするためには、金利調整委員會に諮問することを必要といたし、尚この委員會は大藏大臣の任命する委員を以て民主的に構成せられるということが
本法案の趣旨は、一、大藏大臣が經濟一般の状況に照らし、必要があると認めるときは、日銀總裁に命じ、金利の最高限度を定めさせ、またこの定めたものを變更または廢止させることができること。二、日銀總裁が大藏大臣の命をうけ、金利の最高限度を決定、變更または廢止をなすには、金利調整委員會に諮問することを要し、該委員會は大藏大臣の任命する委員をもつて民主的に構成せられることであります。
むしろいつそのこと日銀總裁に全部任せてしまつて、日銀總裁がある機關に諮問して、それできめたら大藏大臣はそれでいくということでなければ、ほんとうに民主的ということにはならないと思いますが、その邊のお考えはどうですか。
本案の趣旨は今拜聽いたしましたので、ややのみ込めたような感じがいたしますが、この法案によりましての感じでは、大藏大臣と日銀總裁と、金利調整委員會というものの關係が、どうもしつくりしないように思うのでありまして、日銀總裁にやらすということですが、「それは大藏大臣がやらせるのであり、また大藏大臣が日銀總裁に必要があればきめさしたり、變更さしたり、廢止させたりする。
先程中西さんからなりの御注意もありましたように、まだ法案の審議中でありますけれども、とにかく世間では相當前からいろいろ具體的に問題にしておりまするので、大藏省當局竝びに日銀總裁等に對しては、豫めそういつた意味のことをお願い申上げてあります。
どうぞ一つ次囘は起草をなさつた自信のある方の御出席を願いたい(笑聲)それから裁量の餘地を成るべく殘す、日銀總裁もえらい方でありますが、そういう方の意見を以て全權委任をするということは、民主主義に頗る反する考え方でありまするから、成るべく納得の行く基準を立てて、成るべく狹い裁量の範圍内にこの法律を實施、進めて行くという考え方の下に、一つ御審議を進めて頂きたい。こういうように希望を申上げておきます。
○和田國務大臣 その點は通貨安定對策本部というものの中に、日銀總裁がたしかはいつておつたと思います。大藏大臣ははいつておらなかつた。對策委員會の方にたしかはいつていたと思いますが、そういうことがございますし、もちろんそういうことがなくても、いろいろな點で十分連絡をとつていきたいと考えております。
尚その點が十分滲み渡つておらんところがあるのじやないかと思いまして、東京に歸つて日銀總裁にお話し、更に各支店長にもそのことを言つて貰つて、趣意を徹底して貰うようにいたした次第でございます。いま一つは成るべく貸したいけれども資金がない、そのために貸されない、これは大阪でありますが、やはりこういうような話が出たのであります。
それでまず第一に日銀總裁その他金融機關に指令された昭和二十二年度風水害に關する金融對策に關する件の別紙の中の一項目に、災害復舊のため國庫から支出される補助費及び府縣の負擔する災害復舊費の合計金額の範圍内で必要な金額を限り、右の補助費が支出されるまでの間、普通銀行等から一時つなぎ資金を融通する、こういうふうな指令が出ております。
日本銀行總裁は、日銀の特異性を強調されまして、絶對に日銀の金融機關に對する資本の増出はしないということをしばしば言明されておりますが、今日枯渇したる資金をしかも貯金はなかなか思うようにならない、それを貯金の集まつたわく内だけで、絶對に資金は出せないというのではこの當面した産業資金は枯渇して、結局日本産業は死滅のほかないと思うのですが、こういう點につきまして藏相と日銀總裁との意見の相違がありますならば