1998-06-17 第142回国会 参議院 本会議 第35号
真に行政改革というのなら、厚生省や大蔵省・日銀汚職など、政官財の癒着構造にメスを入れ、天下りの禁止、企業献金の禁止などによって行政のゆがみを正し、真に国民に奉仕する清潔な行政とすべきなのに、これらに一切手をつけない総理の責任を不問に付すことはできません。
真に行政改革というのなら、厚生省や大蔵省・日銀汚職など、政官財の癒着構造にメスを入れ、天下りの禁止、企業献金の禁止などによって行政のゆがみを正し、真に国民に奉仕する清潔な行政とすべきなのに、これらに一切手をつけない総理の責任を不問に付すことはできません。
近年では地方自治体を含めた官官接待、厚生省汚職、ついせんだっては大蔵、日銀汚職などなど、もう挙げれば切りがない。中でも、常に問題になるのが高級官僚の天下り、高額退職金の問題であります。 この十三日にも、信号機の保守点検会社、日本交通管制技術と関連グループ五社が脱税容疑で摘発されました。このグループは六つの県警から役員や支社長に天下りを受け入れていた天下り企業であります。
最後に、一連の大蔵・日銀汚職についてであります。 大蔵官僚、日銀幹部行員が大銀行の接待汚職を受け、次々と逮捕される事件によってその一端が明らかにされました。我が党の追及で、銀行から接待を受けた調査対象五百五十人の大蔵官僚のほとんどが何らかの形で接待を受けていたことも判明しました。底なし、泥沼の腐敗ぶりであります。にもかかわらず、大蔵省は内部調査の中間報告をいまだに国会にしようとしていません。
最後に、三十兆円銀行支援と大蔵・日銀汚職の問題であります。 政府は汚職の解明に必要な資料の提出を拒み続け、大蔵省の内部調査中間報告も行おうとしていません。国民の怒りがおさまらないのは当然であります。また、官と業の癒着をただすべき政治家が政治献金の名で汚職官僚の何百倍もの接待を受けているのも重大であります。国民の信頼を裏切る汚職腐敗政治は自民党政治の責任にほかなりません。
きょうの新聞各紙によりますと、住友銀行が三日付で大蔵、日銀汚職の贈賄側としての内部処分を実施したことが明らかにされております。内容的に見まして処分が軽過ぎるのではないかというふうに私は感じました。そして、そのことについては、きょうこうして参考人の皆さん方においでいただいて私が質疑をするということがわかっておりました多くの友人からも、けさ電話をもらったところでございます。
私はこれがいわば大蔵・日銀汚職の本質だと思います。 まず、総理に伺いますけれども、行政の最高責任者として、この大蔵省の汚職、日銀の汚職、これについて、この重大性をどう認識されているのか、そしてその責任をどう考えておられるのか、この点について伺いたいと思います。
大蔵、日銀汚職で今大問題になっていますよね。現役のときに何か面倒を見て金をもらったり接待を受けると、これは汚職ですよ。しかし、将来のポスト、つまり報酬や高額退職金と引きかえに便宜を図ったって、これは捕まらないですよ。だからこれは、言ってみれば天下りというのは汚職の先物取引だということで、これは国民の間で非常に大きな怒りや批判の的になってきているときなんですよ。