1976-10-15 第78回国会 参議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第3号
この資料を見ましても、昭電、炭管、造船、陸運、売春、武鉄、大阪タクシー、田中彰治、日通汚職、共和製糖、たった十の事件ですが、この十の事件で起訴された国会議員三十五名、この関係で被疑者として取り調べられた者の総数三百八十名、この中で国会議員が何名含まれていますかという私の要求に対して、法務省は七十三名の国会議員が、起訴はされなかったが被疑者として調べられているということを資料で明らかにしました。
この資料を見ましても、昭電、炭管、造船、陸運、売春、武鉄、大阪タクシー、田中彰治、日通汚職、共和製糖、たった十の事件ですが、この十の事件で起訴された国会議員三十五名、この関係で被疑者として取り調べられた者の総数三百八十名、この中で国会議員が何名含まれていますかという私の要求に対して、法務省は七十三名の国会議員が、起訴はされなかったが被疑者として調べられているということを資料で明らかにしました。
タクシー汚職とか共和製糖事件とか日通汚職など、これまでもいろいろ政界と財界との結びつきの問題が、社会ではもちろんのこと、国会の中でも問題になってきました。財界、独占資本と政界とのきたない結びつき、それが政治腐敗の直接の重要な根源をなしてきているということは、今日では天下周知の事実となっております。
ところで、この問題はそもそも、御承知のように日通の汚職事件から起こったものでありまして、日通汚職事件の一環として普通見られている問題であります。この問題は、もちろんいまは検事総長のああいう非行が問題になっているわけですが、当然法務委員会でも取り上げるべき問題でありますけれども、同時に、これは決算委員会でも当然取り上げるべき問題だというふうに私は思います。
私、昨日委員の方々に配付されました議案書にも出ておりますように、日通汚職事件の一環としての井本検事総長の問題について、当委員会で発言を求めたわけですけれども、この委員会の始まる前の、けさの理事会におきまして、結論的に申しますと、国会法四十八条「委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する。」
日通汚職は起こる、交通災害や安保公害は増大する、外交は相変わらずのアメリカ追随、かくて、佐藤内閣に対する国民の不信感はつのる一方であることを知るべきであります。(拍手)そして総理の言われる経済発展も、決して政府・与党の力ではなくして、国民の勤勉のたまものであり、政府の無為無策、汚職腐敗によって、国民の多くの方々は二重構造の社会体制下、生活難にあえいでいるのが実情なのであります。
最近日通問題で、だいぶ汚職でもって検察庁にあげられておるようでありますが、この日通汚職の問題に関連して、大臣からまだ一回もわれわれはこれらに対する見解は聞いていないのです。
佐藤内閣発足以来三年余、政界は共和製糖事件、LPG汚職、選挙違反の続発、財界もまた日通汚職等と、新聞報道は枚挙にいとまありません。政治不信、綱紀紊乱を国民大衆ははだで感じているのであります。総理はかつて、「国民の政治に対する信頼を取り戻すことは私に課せられた責任である」と述べながら、続発する事件は政治不信の拡大につながっているのであります。一体総理の責任はどうされるのでありましょうか。