2018-03-23 第196回国会 衆議院 外務委員会 第4号
これは、一九〇二年、明治三十五年の一月三十日に第一次日英同盟条約が署名され、即日発効されました。これは、当時の大英帝国が唯一他国と締結した軍事同盟であり、その二年後の一九〇四年に日露戦争が勃発をしています。 これに対して、日米同盟という条約は存在をしておりません。
これは、一九〇二年、明治三十五年の一月三十日に第一次日英同盟条約が署名され、即日発効されました。これは、当時の大英帝国が唯一他国と締結した軍事同盟であり、その二年後の一九〇四年に日露戦争が勃発をしています。 これに対して、日米同盟という条約は存在をしておりません。
ここで四カ国条約、これは西太平洋の現状維持であると同時に、日英同盟条約がこれで廃棄されます。それから九カ国条約、これは中国に対する日本の単独での進出を抑えるという意味でございます。それから海軍軍縮条約、十・十・六、これも皆さん御存じのとおり。これはいろんな意味がありますが、日本のアジア進出にブレーキをかける担保としての意味があったということだと思います。
それは明治年間における日英同盟条約においてのみ見出し得るものでありますが、この条約は、一定の場合、双方が他方を助けて戦闘に参加することを義務づけた双務的軍事条項を含むものでありました。今回の共同声明において、総理があえてこの言葉を選択なさったのは、いかなる理由に基づくものであるのか。それは対米軍事協力を一歩進めるものではないのか。
第四条に、「本条約ハ締約国ノ憲法上ノ手続ニ従ヒ成ルヘク速ニ批准セラルヘク且華盛頓ニ於テ行ハヌヘキ批准寄託ノ時ヨリ實施セラルヘシ千九百十一年七月十三日倫敦ニ於テ締結セラレタル大不列顛国及日本国間ノ協約ハ之ト同時ニ終了スルモノトス」云々というわけで、つまり日英同盟条約はこの英、米、仏、日の四国条約によってとってかわられたと申しますか、これによって両国間の同盟条約が終結をしたわけでございます。
同時に、サンフランシスコ条約と同時に結ばれた安保条約、これはもとのと新しいのとありますが、その特徴として、これはすべてのこういう安全保障の条約に共通ではありませんが、日本の場合の安保条約は、外国軍の基地を認め、その駐留を認めるという形で、そういう条約はほかにもありますが、そうでない昔の日英同盟条約のようなのもあるのでありますが、ともかくもこれは外国軍の基地駐留を認める。
その一例は、一九〇五年八月十二日調印せられ、有効期間十カ年の第二次日英同盟条約を、六年目、すなわち一九一一年に改定し、さらに有効期間を十カ年とした第三次日英同盟条約であります。これによって、第一次大戦中、極東の平和と安全が保持せられたのであります。政府は、一九七〇年の危機を事前に防止するため、安保条約の期限をさらに延長する意向はありませんか、お伺いいたしたいと存じます。
あたかもかつての日英同盟条約は、締結された当時は、その当時の外交文書が示しておりますとおり、帝政ロシヤを仮想敵国としたのであります。そして第一回日英協約、第二回日英協約とも、その間日露戦争が第二回目のときには日露戦争がまだ済んでおらなかったときでありますが、とにもかくにも帝政ロシヤを対象としたものであります。条約の表面には書いてございませんけれども、締結の事情は、帝政ロシヤに備えたものであります。
従来も、あるいは日ソ共同宣言にも使われておりますし、古くは、日英同盟条約の中にも使われております。従ってその使われておる条約なり、あるいはその文書の全体の趣旨からそれぞれ解釈していかなければならぬ、かように思います。
それからさらに古いやつで、大へん恐縮ですけれども、日英同盟条約の第一回のやつで、やはり日本と要するにイギリスは、「極東においては、現状及び全局の平和を維持することを希求し、それから清国、韓国の独立を維持する」いかにそれが広いものであるかということは、もう一点の疑いもない。しかも、前文や、第四条で言う「極東」というものを、なぜ小さくする必要あるのですか。あたありまえじゃないですか。
また、たとえば、第一回の日英同盟条約、明治三十五年一月三十日に調印されたその条約には「日本国政府及大不列顛国政府ハ偏二極東二於テ現状及全局ノ平和ヲ維持スルコトヲ希望シ」という文言があります。また、先ほど申しましたが、日ソ共同宣言にも「極東」という文字が使われておるわけでございます。
今おあげになりました日英同盟条約や、あるいは日ソ共同宣言等にもございます。また、現行の安保条約にもございますし、今度の新安保条約にもいろいろ使っておるわけでございますが、要は、やはりその条約においての全体の目的なり、あるいは意義から、大体観念をきめていくということが当然であろうと思います。従って、どの条約に使われた場合においてもすべて同じだということは、適当でないと思います。
又政治関係については、元来日英同盟条約は、帝政ロシアの太平洋進出を阻止する考えから、又進出を阻止したいという両国の希望からでき上つたのであります。今日は再び共産ソヴイエトなるものが東洋に進出いたしで、そうして共産勢力の浸潤ということに対して重大な事態を引き起しておるのであります。