1983-01-27 第98回国会 衆議院 本会議 第3号
(拍手) ともあれ、私は、以上すべての事実に照らしてみて、アメリカが日本の安全に寄与するという従来の政府が主張してきた日米安保の枠組みすらすでに過去のものとされ、いまや日米韓一体のブロックぐるみ、レーガン戦略の示す世界安保の体制に組み込まれつつあると考えざるを得ないのであります。軍事大国への日本の道は、中曽根内閣の手で急激に加速されていると判断せざるを得ないのであります。
(拍手) ともあれ、私は、以上すべての事実に照らしてみて、アメリカが日本の安全に寄与するという従来の政府が主張してきた日米安保の枠組みすらすでに過去のものとされ、いまや日米韓一体のブロックぐるみ、レーガン戦略の示す世界安保の体制に組み込まれつつあると考えざるを得ないのであります。軍事大国への日本の道は、中曽根内閣の手で急激に加速されていると判断せざるを得ないのであります。
沖繩は、いまや極東の最重要軍事拠点として、また日米韓一体化戦略の前進核攻撃拠点として、基地は強化の一途をたどってきたのではないでしょうか。 特にインドシナ侵略戦争の全面敗北の中で、アメリカのアジア戦略の重点が東南アジアから東北アジアに指向されるに及んで、朝鮮半島に立ちはだかる前進核攻撃拠点としての沖繩基地の役割りは一段と強化されるに至ったのであります。
○小川国彦君(続) かくして、藤田沖繩開発庁長官は、沖繩の平和経済と生活向上を図ることを忘れ、沖繩基地の日米韓一体化戦略の拠点化のみを考える防衛庁の走狗となり果てたと言わなければなりません。開発庁長官が沖繩の軍事拠点化のみを優先課題とするならば、もはや開発庁は不要であり、開発庁長官も無用のポストに転落したものであります。
まさに日米韓一体の状況がほんと、こう出てきている。これは昨年九月の三木・フォード会談——日韓米、これを見直しまして、日韓米の一体化という意味における共同声明らしきものも出されている。あわせて七月には、日米防衛協力小委員会も発足をしている。こういう中で、これらのことを前提にしてキッシンジャー演説が行われた。宮澤外務大臣、韓国の朴外相、ともに歓迎の演説をなさる。途端に、月かわって八月に入る。
(拍手) しかも、政府はポストベトナム後、朝鮮半島に仮空の緊張激化を日米韓一体となって強調しながら、従来にも増して、平時、有時を問わない日米間の軍事的協力関係を強化していく諸準備を着々と進めようとしているのであります。
したがって、この内容につきましては、わが党といたしましては、さらに突っ込んだ議論を今後場を改めて行いたいと思っておりますが、それに先立って、長官から最後に一言御答弁をいただきたいことは、つまりわが国の安全、防衛ということにつきまして、少なくともこうした日米韓一体の軍事体制の中に組み込まれるような危険、あるいはアメリカの極東戦略の体制下にわが自衛隊が置かれてしまうのではなかろうかと心配されるような問題
日米韓一体になってやるのじゃなかろうかという御質問があることも、また先生自身も日本の国益を踏まえてのお考えから発していると思いますので、その点は行政としましても、政治の上からも、十分私はそういうようなことを考えていきたい、先生の御趣意を体していきたいというふうに考えます。
韓国条項よりも新韓国条項の方が、日米韓一体の軍事体制というものを強化するということを明らかにしていると言わざるを得ないじゃありませんか。三木さん、この点について、新韓国条項をどういうように解釈されるのですか。
政府は、さきに金大中事件において主権と人権の尊重、国際間の常識にさえ著しくかけ離れた措置を強行し、さらには、さきの日米共同声明等により日米韓一体の軍事的連携を一層強め、過去の自民党政府にまさるとも劣らない朝鮮分断政策、反動政策を強行しております。これは明らかに三木内閣の変質というより、本質が暴露されたものと言わなくちゃなりません。
今回のフォード大統領の極東訪問は、アメリカが日韓両国との同盟関係の強化をはかりながら、ソ連、中国との緊張緩和政策を推進するという世界的なアメリカの世界戦略の意図がうかがえる、こういうふうに思うのでありますが、日米韓一体のアメリカの戦略からいたしまして、現在の日韓関係の改善あるいはアジアの安定と平和に名をかりた日米間の相互の負担、責任分担の要求などがアメリカ側から出たのではないか、そういうことが話し合