1952-07-05 第13回国会 参議院 本会議 第63号
その際にこの日米加條約のまねをして、とんでもない遠い所に線を引かれ、それから先に日本の漁船は出てはいけないということになつたならばどうなるでありましようか。日本の食糧、特に蛋白資源の供給、日本の貿易にとりまして重大な障害が生れて来るのでありまして、かようにいたしまして日本の自立経済というものはいよいよ不可能になつて来る慮れが多分にあるのであります。
その際にこの日米加條約のまねをして、とんでもない遠い所に線を引かれ、それから先に日本の漁船は出てはいけないということになつたならばどうなるでありましようか。日本の食糧、特に蛋白資源の供給、日本の貿易にとりまして重大な障害が生れて来るのでありまして、かようにいたしまして日本の自立経済というものはいよいよ不可能になつて来る慮れが多分にあるのであります。
○政府委員(塩見友之助君) この日米加條約の草案はまだ草案のままで、恐らく仮調印という形になつたままで、それで正式調印はまだ勿論ないわけでございまして、これは日本が独立国となつてから改めて正式調印が行われるというふうな形になるわけでございまするので、これは調印自体も独立後のことになるわけでございます。
○井之口委員 それならばそういう日米加條約を締結する場合に、協議をする場合に、ことしはいつごろからこれを実施するものだということを、政府は当然そのときに主張して、またみずから自制するならば自制するように、向うとの間にも協定を結んで、そうして現に実際できるようなものをやるべきであつて、摩擦のために自分らの権利を放棄するというふうなことになつたならば、この條約に一つの権威も何も生じなくなつて来るのじやなかろうかと
○杉原荒太君 日米加條約草案の先ほどの御説明の中で、大体わかつておるように思うのですけれども、今日の審議の性質はこれは別にこの條約草案それ自体をここで審議する、いわゆる事前の承認を求める、そういうふうな意味のものじやない、そうじやなくて、改めてそれは又適当な時期に事前乃至事後に承認を求める手続を別にとる、そういう性質のものですか。