2010-02-26 第174回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第2号
一九八〇年代に、日本の研究者、高月先生や納先生や日沼先生らがこのウイルスを発見した、病気を発見した。ここの十年は非常に大きく進みました。しかし、その後、九〇年代に入ると、重松班の研究報告で、放置しても感染者は自然に減少して、将来消滅するだろう、九州、沖縄の風土病であり、それ以外の地域では対策は不要、もしくは、全国一律の検査や対策は必要ないとされて、組織的な取り組みがなされてこなかったんです。
一九八〇年代に、日本の研究者、高月先生や納先生や日沼先生らがこのウイルスを発見した、病気を発見した。ここの十年は非常に大きく進みました。しかし、その後、九〇年代に入ると、重松班の研究報告で、放置しても感染者は自然に減少して、将来消滅するだろう、九州、沖縄の風土病であり、それ以外の地域では対策は不要、もしくは、全国一律の検査や対策は必要ないとされて、組織的な取り組みがなされてこなかったんです。
○五島委員 ちょうどこの八四年、八五年と、厚生省の血液研究事業として、日沼先生を班長として輸血後感染症に関する研究班が始まっています。その中で、栗村教授を分科会長とするエイズ分科会が八四年から始まるわけですね。これは倫理委員会等々を通して、正式には、恐らく八四年度の事業というのは十月くらいから始まったはずでございます。
そうしますと、栗村先生あるいは日沼先生と安部先生がどこかで接触する可能性は非常に少ないわけであります。日沼先生、栗村先生はウイルス学者でありますし、安部先生は血友病学者でありまして、学会で顔を合わせることはまずあり得ないわけです。そうしますと、その仲介をしたのは厚生省であって、すなわち、安部先生が厚生省にギャロの結果を報告したということは、これは間違いないのではないかと思います。
一部の先生、日沼先生とか栗村先生は御存じだったのじゃないか。あるいは、そこに参加していた補佐は知っていたはずであります。
ところが、今度出された二月二十八日付の質問調査回答では、公衆衛生局の吉村氏が、五十九年度の後半に、日沼先生と栗村先生が大きな模造紙のようなものを持参して厚生省に報告に来られたのを記憶している、「その報告を受けて、極く短期間の間に検査法を開発してしまう優秀な研究者がいるということと、検査法が確立されればエイズ対策は一歩前進するという期待感を感じた」こう述べているわけです。
それからもう一つ、成人不細胞白血病の問題でございますが、先生御指摘のとおり、これは日本の南西地域で多発をしております白血病でございますが、今先生がおっしゃいましたように、高月先生とか日沼先生、三好先生といったような日本の学者のグループによってこれがウイルスによるものであるということでウイルスが一応確定をされておりまして、そのウイルスの名称も国際的に既に確定をいたしております。
ただ、私どもが考えますには、日沼先生の御意見もあろうかと思いますけれども、この病気についての知験を――知識、経験でございますけれども、そういうものをもっと集めるという必要性もあろうかと思いますし、血液の病気としての考え方もございましょうし、がん対策の方でも同時にやはり研究費で御研究いただくというふうなことで、私どもとしては、やはりまず研究をしていろいろ知験を集めるということが必要ではないかということを