1947-11-08 第1回国会 衆議院 農林委員会 第43号
○平田(左)政府委員 日本蠶絲業會はかねて豫告せられましたように、本月の一日をもちまして閉鎖機關に指定せられたのであります。
○平田(左)政府委員 日本蠶絲業會はかねて豫告せられましたように、本月の一日をもちまして閉鎖機關に指定せられたのであります。
次に私は先ほどの鈴木委員の御質問に對する産業課長の御返事の中に、これらの被害に對して政府が日本蠶絲業會の生絲の差益金をもつてこれらの被害の補償に充てるというようなお話がございましたが、蠶絲業會におきましては明十一月一日から閉鎖機關になりまして、閉鎖中にこれらの仕事がいつまで續くかということはまだわかりませんが、そう長い期間ではないと思います。
その他掃き立てた蠶種で收穫不能になつたものあるいは養蠶者にして蠶具その他のものの流失、それらの被害につきましても、一應の對策は考えておりますが、今までこれらのことをやつておりました日本蠶絲業會が生絲の差益金などから財源を求めて、これらの災害の見舞あるいは補償をやつていたのでありますが、今度は日本蠶絲業會が閉鎖機關になつた關係上、これらのことが今までのような状態いきにくくなつたのであります。
そこで從來養蠶の災害對策といたしましては、先ほどの御説明にもありました通り、政府が第二豫備金等から支出いたしまして、さらに最近は日本蠶絲統制株式會社竝びに日本蠶絲業會、そういうもの等から應分の補助金を支出しておつたということも了承いたしました。しかし兩機關とも解散または閉鎖を命ぜられまして、目下事業の停止状態になつておる。
○小林(運)委員 次に先般九月四日に蠶絲業の統制をやつております日本蠶絲業會を閉鎖機關に指定するという捗外局の發表があつたのでありますが、この農業協同組合法案にあります蠶絲の協同組合等ができますと、従来蠶絲業法によつて統制をいたしておりました日本蠶絲業會が今後閉鎖機關になりまして、蠶絲業の統制をどこまでやつていくかということが業者の非常に心配の種になつておるのでありますが、この蠶絲業が統制を必要としないということであれば
すなわち羽二重を主とするサテンとかクレープとか、その他いろいろの織物類について廣汎な需要がありますほか、生絲それ自體に對しましても、アメリカにおいてももちろんでありますが、そのほかフランスへの商談も成立いたしましたし、またインドよりも熱心なる要求がまいつておるようなふうで、自由貿易の再開をひとつの轉機といたしまして、海外の日本蠶絲業に對します需要の樣相は一種の樣變りの様相を呈しつつあるということが言
このことは生糸を外國向にするか日本内地向として、將來繊維の資源として考えるかという問題は、今簡單に農林大臣就任一箇月くらいで決定しかねる複雜な問題でありますので、私はこの問題に關する限りはいま少し檢討の機會を加えた上で、日本蠶絲業の前途と將來について態度を表明したいと思います。
蠶絲業の統制の問題ですが、これは御承知のように、今まで日本蠶絲業會が統制をいたしておつたわけであります。ところが將來あつた民間の團體で統制をしていくということはいけない。統制するものは國家が責任を帶びて統制しろということになりまして、それには公團の形式というのもが一應考えられたわけであります。
それは日本蠶絲業會が製糸業者から生糸を買上げまして、それを政府に賣渡しますが、政府は輸出ができないからというので、蠶絲業會に生糸をもたせたままでおるのであります。從つて蠶絲業會はそんなに金があるわけでもないし、從つて生糸の代金が拂えない。ひいては養蠶家にも繭代が拂えない。こういうような状況にあるのであります。