1948-07-01 第2回国会 参議院 予算委員会 第39号
それが政府の推定と相当大きな違いがある、從つて予算編成の上に狂いが來るではないか、こういう御質問の御趣旨であると思うのでありますが、私の見解としましては、今日場合、日本経濟の実情において如何に政府の予算編成が遅れているということのために、大きな影響を受けて混乱状態におるかということは中西君も御承知の通りだと思います。
それが政府の推定と相当大きな違いがある、從つて予算編成の上に狂いが來るではないか、こういう御質問の御趣旨であると思うのでありますが、私の見解としましては、今日場合、日本経濟の実情において如何に政府の予算編成が遅れているということのために、大きな影響を受けて混乱状態におるかということは中西君も御承知の通りだと思います。
その答弁の内容は翌日の日本経濟新聞にも載つておりました。
政府はその間に処して、國家的にこの日本経濟再建に資するものについて十分考慮を拂い、その実現を期しますとともに、それ以上はやはり國際信義というか、國際信用を十分維持することを約し、そうして対外投資についてはその元本のみならず、果実と利益についても相当確保をいたしまして、心配をなからしめて、そうしてこの投資その他を促進するというようなことも考えておるのであります。
最後に私は片山總理に、一體日本経濟状態というものは、一年や二年、簡單に言えば、今年よりは來年、來年よりは再來年は順によくなると、こう思いなのですか。ここしばらく、言いかえれば、來年、再來年はますます困難なものになると思うのか、これこそ大きな政治家の見識でありますが、これをはつきりお聴きしたい。その上でわれわれはまたあらためて後日質問いたしたいと思います。
それには日本経濟と日本國民の文化とが併行していかなければならない。觀光というものは單に見て驚く、驚くべき美觀であるというだけが本体ではない、世界の國民が最もその國を愛するということが根本であります。すなわち世界の國民がその國に住みいい、何とも知れない親しみを感ずるということが、觀光の根本的な考え方でなければならぬということを、まず第一に考えなければならない。そうした國に日本をもつていく。