1968-03-13 第58回国会 衆議院 大蔵委員会 第9号
第三の問題は、昨年の六月、天津で開かれました日本科学機器展に見られますように、いわゆるココムリストに縛られた日本の国の姿、その中において一方西欧諸国はこのココムを無視しながら、しかも政府ベースで貿易の拡大をはかっていく。日本のほうはアメリカの言うとおりにココムリストを守りながら、そうして業界ベースで貿易展を開いていく。
第三の問題は、昨年の六月、天津で開かれました日本科学機器展に見られますように、いわゆるココムリストに縛られた日本の国の姿、その中において一方西欧諸国はこのココムを無視しながら、しかも政府ベースで貿易の拡大をはかっていく。日本のほうはアメリカの言うとおりにココムリストを守りながら、そうして業界ベースで貿易展を開いていく。
そこでお尋ねいたしますが、大臣御承知のように、この六月一日から中国の天津市で日本科学機器展覧会が開催されることになっております。通産省もこの展覧会に対しては非常に熱心な協力をされてきたと思います。業界は約九十社のメーカーがこれに参加して、六百余項目にわたるところのものが出る、点数にしまして、二千点以上のものがここに展覧されることになっている。
しかし、三十八年にモスクワで日本科学機器と同じ展覧会があった。そのときに問題がありまして、国際貿促も苦慮し、通産省も苦慮して、当時、フランスにおる日本の大使を通じて、ハリのココム委員会に対してこの件についての問い合わせをしております。
○菅野国務大臣 ただいまもお話がありましたが、天津の日本科学機器展覧会には出品物品が二千点以上もあるのであります。この二千点以上は、いずれも中国よりも優秀なものだとわれわれは考えております。でありますからして、これだけ二千点も展示することによって、日本の科学技術がいかにすぐれておるかということは、中国人によって非常に評価してもらえる、こう私は考えておるのであります。