1948-12-24 第4回国会 参議院 法務委員会 閉会後第1号
○委員長(伊藤修君) 重ねて最後に念を押して置きますが、あなたのこの言葉は田上檢事の職責にも影響するし、延いては日本檢察官の鼎の軽重を問われる問題でありますから事は小さくても……。且つ又併せて参議院議員の荒井八郎氏の身分にもかかわることです。それ程の重要な結果を招來するのですからね。
○委員長(伊藤修君) 重ねて最後に念を押して置きますが、あなたのこの言葉は田上檢事の職責にも影響するし、延いては日本檢察官の鼎の軽重を問われる問題でありますから事は小さくても……。且つ又併せて参議院議員の荒井八郎氏の身分にもかかわることです。それ程の重要な結果を招來するのですからね。
○高橋禎一君 私は、日本檢察の使命の重さを考え、また眞に日本檢察を愛しまするがゆえに、その運用におきまして遺憾の点の少くない現状をそのまま放置し、これを默視するに忍びませんので、この際吉田総理及び法務総裁に対しまして、檢察権運用に関し若干の質問を試み、政府の所信を承りたいと存ずるものであります。
しかしいずれにしましても、法務総裁が誠実に、合法的に、合理的にこれを解決していこうとおつしやられるのはよくわかるのでありますが、しかし現実の日本檢察界というものをごらんくだされば、私は新しい憲法がしかれてから、檢察権の行使というものは、明治憲法時代よりはむしろその運用のしかたが、反憲法的、反法律的になつたということを実は憂えておるのであります。これはお調べになれば至るところに例があるのであります。