1997-10-21 第141回国会 参議院 厚生委員会 第2号
日中ひとりで過ごせなくなったとき、家族からのSOSが発せられます。高齢者も家族もぎりぎりまで制度活用をしないで我慢し、みずからが相談の電話を入れるときには重症化し、重度化しています。家族の訴えは、せめて自分のことは自分でできるようになるまで入院させてほしい、在宅はとても心配、施設を紹介してくださいという訴えです。しかし、実際は病院にはなかなか入院できませんし、老人福祉施設にも入れません。
日中ひとりで過ごせなくなったとき、家族からのSOSが発せられます。高齢者も家族もぎりぎりまで制度活用をしないで我慢し、みずからが相談の電話を入れるときには重症化し、重度化しています。家族の訴えは、せめて自分のことは自分でできるようになるまで入院させてほしい、在宅はとても心配、施設を紹介してくださいという訴えです。しかし、実際は病院にはなかなか入院できませんし、老人福祉施設にも入れません。
日中ひとりの家庭がふえていることからも推察できます。私たちは、その条件を可能にする目標を立て、医師、看護婦、介護、リハビリなどのスタッフがかかわっています。高齢者の自立のためには、その人の残された機能をどう引き出すかが最大の目標です。介護の中で排せつは最も大変なことです。そのためには、その方の排せつのパターンを調べ、失敗を繰り返しながらも目標へ向けて一緒に取り組んでいきます。
杉並に住む荒井さんという方は、御主人が特殊な病気で、脳萎縮とかなんとかで身体障害者で、奥さんはいるけれども昼働きに行きますから、日中ひとり暮らしなわけでございます。
その中で、介護のために仕事をやめた、不眠続きで身体に無理がかかった、日中ひとりでいる母を見てくれる人が欲しい、病院に泊まり込みで仕事との両立て地獄のような毎日だった、休みをとることによって収入が減少した、介護のために退職金を全部使い果たしてしまったという調査がございました。