1983-05-25 第98回国会 衆議院 法務委員会 第10号
したがいまして、第一の目的が日米両国の政治、軍事協力の緊密化を阻止すること、そして日ソの関係におきましては、日ソ友好善隣条約の締結を促進する、この外交的な戦略というものは日本をたとえばフィンランド化する、こういうような無力化した、そして完全にコントロールできるような状態に置こう――完全とは言いませんけれども、影響力を十二分に行使できるようなそういう形に一つの意図を持ってやっておるのではないか。
したがいまして、第一の目的が日米両国の政治、軍事協力の緊密化を阻止すること、そして日ソの関係におきましては、日ソ友好善隣条約の締結を促進する、この外交的な戦略というものは日本をたとえばフィンランド化する、こういうような無力化した、そして完全にコントロールできるような状態に置こう――完全とは言いませんけれども、影響力を十二分に行使できるようなそういう形に一つの意図を持ってやっておるのではないか。
七つ、日本の政界に、日ソ友好善隣条約の締結を促進するための運動を組織すること。八つ、社会党を初めとする主要野党に深く浸透して、その政治綱領に影響を与え、自民党が国会で政治的独占状況を確保できないようにすること。九つ、同時にソ連は、日本の政治的安定を必要としているので、野党指導者が連合政権を樹立することをやめさせること。
ソビエトは、日本政府に対しましても日ソ友好善隣条約なるものを提案した、こう言っておるわけでございますが、われわれはその事実があるかどうかを明確に知りません。しかしながら、五十四年二月二十四日のイズベスチヤにおきましては、このような条約を提案したということを言っておるわけでございます。
そうした点におきまして、ソ連はわが国に対しまして日ソ友好善隣条約というものにおきましても、これは中央公論の五十三年の五月号に、当時の社会党の所属議員である岡田春夫氏が論文を載せておるわけでございますけれども、この日ソ友好善隣条約というもののねらいというものは何であるか。たとえば「この条約を締結するならば、あきらかに対ソ従属関係が確立されていくことは眼にみえている。
やはり究極的には何かそういうことが有効なことであろうと思われますけれども、わが国とソ連の間にはほかにいろいろむずかしい問題があり、先方がわが国に呼びかけておるたとえば日ソ友好善隣条約というようなもの、これはまあ領土問題を飛び越えようという意図ではないかと私ども考えておるわけでございますけれども、そのような提案にぶつかるというようなこともまた考え得ることでございます。
○戸叶武君 最後に、日中平和友好条約の問題と日ソ平和条約並びに日ソ友好善隣条約の絡み合いの問題で、一般国民が、日本と中国、日本とソ連の間に何か問題の受けとめ方にギャップがあるのじゃないかというような印象を受けておりますので、次のことを外務大臣に明快にしておいてもらいたいと思います。