実は、昨日もソ連の外交専門誌の編集長が来られまして、いろいろと意見の交換もいたしておりますが、来年ゴルバチョフ大統領が来られるまでにできるだけの問題が二国間で解決されるように日ソ両方で努力をされなければならない、このような意見の交換が行われたことをこの機会に申し上げておきたいと思います。
そして、これらのいろんな懸案問題を解決するに並行いたしまして、人道的な問題あるいはまた環境問題、いろんな各般の問題で日ソ間で話し合いをするということが現実に進んでおりまして、さらに平和条約作業グループが日ソ両方で話し合いをいたしておりますし、この十二月も行われます。
日ソ両方が余りにも頑固過ぎるのじゃないのか、もっと柔軟性を持ってやってみたらという提言なども国際的にはなされている分野もあるわけですね。
これはもう私、日ソ両方にとって大してそんなに、軍事的にも経済的にも大きな価値があるとは思わないんですけれども、ところがこれは小指の先に刺さったとげみたいなもので、あるときになってひょっと出てくる。そうすると、もう途端に腰が引けちゃうというふうなことでうまくいかない。今後ともそういう状況を続けていくというのは決していいことじゃないんで、そこでこれを何とか解決できないだろうか。
それからソ連邦につきましては、つい先ごろまでこの話し合いをしておりましたけれども、いずれにしましても、一月の六日から日ソ両方ともそれぞれの水域における漁業というものが中断されておるというのが現状であります。
それで昨年度は、ソ連の方は操業条件が悪いから実績が悪いのだ、たくさんとれないのだということで小名浜の寄港なんかも要求してきたわけですけれども、漁獲実績が日ソ両方とも最近になって減少してきている原因はどこにあるというふうにお考えですか。
このように見解が非常に違っておるわけでございますので、ソ連側といたしましてもこの問題について自分たちの主張をかなり押し通すということがあったわけでございますが、特にソ連の最近の見解といたしましては、まず日ソ両方の見解の一致した点といたしましては、近年のサケ・マス類全体の資源量というものにつきましては、五十七年の、一昨年もしくは近年の資源水準から若干ずつ上回っているというように、両国科学者ともこのことについては
○松前達郎君 その辺が、やはり交渉がいつも必ずと言っていいぐらい資源量の問題が出てくる、そういうことの一つの大きな基本的な問題じゃないかと私は思うんですけれども、たとえば日ソ両方で共同調査みたいなものをやれば、その結果が合意していればそれについては恐らくソ連も文句言えないんじゃないか、こう思うんですけれども、共同調査というのはいままでやられたことがありますか。
現在のところ、残念ながら日ソ関係は厳しい中にあると考えておりますが、これは決して日ソ両方にとって好ましいことではないと考えております。現在の状況下においても、わが国の通すべき筋は貫く姿勢を引き続き維持しつつも、今後の対処ぶりを慎重に考えてまいりたいと思っております。
○吉浦委員 日ソ両方から交渉の早期妥結の方針を打ち出して、好調な滑り出しのようでありましたけれども、ソ連側からの漁獲枠の削減などの規制強化要求というものと、漁業協力費の値上げ幅をめぐる交渉段階ではかなりの足踏み状態が続いたのではないか、こういうように思われるわけであります。
あなたの方が出された善隣友好に関する条約はわが方で金庫に入れて凍結の状態にあるけれども、しかし、いまや日ソ両方で心から打ち解けて話し合う必要があると思う。そうしなければ前進をしない。わが方は口では強いことを言っておりますが、必ずしも強い一点張りでやっているわけではありません。
そこで、ソ連と日本の関係はここでもう一遍原点に返ると申しまするか、最初に返って、日ソ両方がテーブルに着く前にいろんな方法で相互理解を深めることからやっていかなきゃならぬのじゃないかと、こういうことを考え、ひそかに準備検討をやっているところでありますが、ソ連の立場に立ちますと、たとえば一例をとりますと、グロムイコ外務大臣が今度はおいでになる番でありますから、日本においで願いたいと、こう言うと、行くと。
先般もグロムイコ外務大臣とその話をいたしまして、結論としては、今度はソ連の方から来る番でありますからおいで願いたい、行くが、時期はまだここでは返答できぬということで、今後、日ソ両方が友好関係を進めることには合意をしてきたわけであります。
○園田国務大臣 私も、ソ連に対してもそのように、なるべく日ソ両方が侵し侵されず、そして懸案の問題を解決していくことはきわめて大事であると考えております。
一九七四年、昭和四十九年四月に、日豪、日ソ両方とも、この条約につきまして国会の御承認を賜っており、わが方としては批准の条件が整っておりますけれども、その後四年を経過いたしまして、ただいま先生御指摘のとおり、いまもって批准書の交換が行われず、発効されておらないという遺憾な状況であるわけでございます。
○岡安政府委員 先般のモスクワにおきます日ソ両方の専門家会議におきましては、今年の日ソ、ソ日の暫定協定の一年延長ということだけが合意をされまして、クォータその他の交渉はこの二十一日からモスクワで開くということにいたしております。 見通しを言えということでございますが、いろいろな情報といいますか、ソ連側のあらかじめの考え方等を推測をいたしますと、非常に厳しいものがある。
○福田内閣総理大臣 私が特殊水域と申し上げましたのは、これは日ソ両方の線引きのダブる水域となる、こういうような趣旨のことなんです。 さて、両国の線引きがダブッたというその中で、安全な操業をどういうふうにやっていくか、こういう事実上の問題が残るわけでありますが、それを一体どういうふうに処理するかということになりますと、いま現実にソビエト連邦側の実効支配という状態でございます。
この交渉の経過についてどういうふうな公開をするかということにつきましては、日ソ両方で打ち合わせをしなければならぬ、恐らくまだ打ち合わせは済んでおらぬ。したがって、せっかくのお尋ねでございまするけれども、どういう内容の提案があり、またどういう内容の再提案があったのだと、このことにつきましてはまことに申しわけございませんけれども、お答えいたしかねます。
こういうことを日ソ両方が十分腹にわきまえて、それに即応したところの漁業協定ということを取り結ぶのであるということになれば、私は必ず解決点は見出せる、このように考えております。
私は特に希望するのでありますが、日ソ両方ともに冷静に、しかも将来の日ソ関係を考えたところのステーツマンシップが必要である、このようにこいねがっておるところでございます。そういう中においてでなければなかなかこの困難な問題は円満に妥結することができない、私は二回の訪ソを通じましてそのことを身にしみて感じ取っておるわけでございます。