1947-09-27 第1回国会 衆議院 電気委員会 第10号
これが打開のためには、わが國河川の流量状態によつてみて、四、五、六の三箇月にわたる豊水期の餘剩水量をでき得る限り蓄積いたしまして、冬季渇水に利用し、もつて既設發電所の最高度活用をはかることは何人といえども異存ないものと思いますが、この目的達成には、大貯水池を築造せねばならぬために、莫大なる資材を要するのでありまして、今ただちに著手いたしましても、重要資材の貧弱なる現状では、三年ないし五年の長き歳月を
これが打開のためには、わが國河川の流量状態によつてみて、四、五、六の三箇月にわたる豊水期の餘剩水量をでき得る限り蓄積いたしまして、冬季渇水に利用し、もつて既設發電所の最高度活用をはかることは何人といえども異存ないものと思いますが、この目的達成には、大貯水池を築造せねばならぬために、莫大なる資材を要するのでありまして、今ただちに著手いたしましても、重要資材の貧弱なる現状では、三年ないし五年の長き歳月を
それからその外に水路の附近に流れておりますところの渓流から臨時に取入れ等によりまして既設發電所の出力増加工事を可及的速かに完成いたしますことによりまして、この増加が冬期出力といたしまして八千キロワツトございます、これは現在のところ昨年度に比べまして増加するであろうところの見込みのものは大體合計六萬七千キロワツトになりますが、この程度のものを考慮いたしておるわけであります。
もう一つは、我々非常に苦心しておりますのは、既設發電所が大變疲れて参つておるということであります。發送電の水力發電所は全體で三百八十六ヶ所ばかりございますが、その内建設後二十年以上たつたものがすでに四割四分でございます。そうしてこれが戰爭中殆ど修理資材が貰えなかつた、そうして休むことができなかつたということで發電所が非常に疲れておる。