1955-12-07 第23回国会 衆議院 予算委員会 第2号
と申しますのは、鈴木委員長と本会議で申しましたように、今の選挙区のもとにおきましては、あなたがどういうような草案をもって是非を天下に問われましても、既成保守政党において三分の二以上を確保することは木によって魚を求むるようなものであります。
と申しますのは、鈴木委員長と本会議で申しましたように、今の選挙区のもとにおきましては、あなたがどういうような草案をもって是非を天下に問われましても、既成保守政党において三分の二以上を確保することは木によって魚を求むるようなものであります。
そこで、実は五・一五事件の起きます前の日本の既成保守政党の外交政策または外務省の政策というものは、欧米依存一点張りでございまして、アジア問題に対して何らの経綸と決意を持つていなかった。このことが遂に軍部をして台頭せしめる一つの理由ときつかけをつくらしめたことは、あなたも御承知の通りでございましよう。
そのためには、從來のような職業官僚によりまするところの独断的な権力的管理は固より許されないのでございまするが、更に既成保守政党の現状よりいたしまして、この法案の骨子からいたしまするならば、当然起こつて参りまする党利党略の目的に濫用されるところの虞れがあるのでございまして、かくのごとき党利党略に利用されることには絶対に反対しなければならんし、かくのごときことは排除されなければならないと思うのでございます