1955-05-20 第22回国会 衆議院 法務委員会 第10号
三宅船長が衝突五分前までレーダーにかじりついて映像をよく見ていたが、紫雲丸は既定進路を航行していたごとくで、進路を変えるような様子はなかったと考えたこと衆議院調査団の報告書の通りでございます。そこで安心してその場所を離れたものと見なければなりません。酒気を帯びていたりいたしましてあちらちこちらへと右往左往しておったというならば、これはまた別です。正気のさたではないからであります。
三宅船長が衝突五分前までレーダーにかじりついて映像をよく見ていたが、紫雲丸は既定進路を航行していたごとくで、進路を変えるような様子はなかったと考えたこと衆議院調査団の報告書の通りでございます。そこで安心してその場所を離れたものと見なければなりません。酒気を帯びていたりいたしましてあちらちこちらへと右往左往しておったというならば、これはまた別です。正気のさたではないからであります。
衆議院派遣の調査団の報告書によりますれば、第三宇高丸船長は六時五十一分まで映像を見ていたが、紫雲丸は既定進路を航行していたごとくであり、進路を変える様子はなかったと述べている旨を明らかにいたしております。これによれば衝突の五分前までレーダーを見ておりまして、衝突の時分にはその場所を離れていたことが認められる。
両船ともレーダーを発動しておったことは、紫雲丸二等運転士鈴木秀夫(二十九才)第三宇高丸三宅船長及び同二等運転士杉崎敏(二十九才)の陳述にもある通り明らかでありまして、第三宇高丸三宅船長は『六字五十一分まで映像を見ていたが、紫雲丸は既定進路を航行していたごとくであり、進路を変える様子はなかった』と述べておりますが、一方紫雲丸の方は三等運転士鈴木秀夫は『中村船長だけが終始レーダーを見ていて、二等運転士が