2012-03-16 第180回国会 衆議院 経済産業委員会 第3号
○吉井委員 実は、それはもともとNRCで先に、アメリカの原発でギロチン破断をやって、実証実験の中で三つの要因ということを挙げた中の一つを今おっしゃったんですが、これは使っているときの減肉によっての問題とかいろいろあるからこそ、ちょっと危ないなというものはあらかじめ施栓、栓をしてとめてしまっているんですね。
○吉井委員 実は、それはもともとNRCで先に、アメリカの原発でギロチン破断をやって、実証実験の中で三つの要因ということを挙げた中の一つを今おっしゃったんですが、これは使っているときの減肉によっての問題とかいろいろあるからこそ、ちょっと危ないなというものはあらかじめ施栓、栓をしてとめてしまっているんですね。
平成八年から九年にかけまして急速に利用率が上がったのは、先ほど御説明いたしましたように、SGを全部新しいものに取り替えまして、施栓その他の工程を省くことができたということによって原子力利用率が上がったということでございますので、設備の安全性を高めることによって利用率を上げていくというのが本来の筋だというふうに思っております。
小さな漏れがありますと施栓をする、これは金でろう付けをするというふうなことで、非常にお金も掛かりますし時間も掛かる作業でございました。
この細管部分については、間に施栓をいたしまして、その部分について使用をしないということにいたしてございます。全体として相当数の細管がございますので、こうした施栓によって全体の機能が変わるというものはございません。この細管全数は一万八百三本ございまして、そのうちの一本を閉めたというものでございます。
八二年九月には、美浜一号で蒸気発生器細管損傷に違法の施栓工事を、これは七三年から七六年まで行っていたということが発覚しています。八六年十一月には、資源エネルギー庁が敦賀原発での事故隠しを日本原電に指示。また八九年十一月には、能登原発の基礎工事にデータ改ざんの鉄筋使用をしていたことが発覚。そして、九〇年代に入りますが、九一年七月に「もんじゅ」の配管に設計ミスがあった。
だから、古いからこそ老朽化ということもあるかもしれませんが、一年間で急速に施栓率が高まっていくというのは、私はこれ自体は非常に異常なことだし、うんと注意を払ってもらわなければならぬと思うのです。何も問題がなければ、もともと栓をすることはないのです。使った方が熱交換の効率もいいし、使うのが当たり前のことなのです。しかし、それを使えなくなっているというのが実態なのですね。
それで、今御指摘のとおり、大飯二号の施栓卒については、現在九・二%になっております。 今までこのような蒸気発生器からの伝熱管漏えい、国内で十七件起きております。これにつきましては、ある特定の機に集中しているわけでございますけれども、例えば美浜一号が六回、美浜二号が四回、そういうふうになっております。
施栓卒は一年間で四%ふえて九・二%へ、つまり、およそ十本に一本は使っていないということになったわけです。 美浜原発三号機の細管マップというのを私見ておりまして、大臣、これは遠くからではなかなか見づらいでしょうが、これは一年前のものです。ほとんど見えないでしょうけれども、黒いところというのは栓をしたところなのです。
なお、定期検査におけるそのECTにおいて有意な信号を検出した伝熱管につきましては、すべてスリーブ補修や施栓により対策を講しているところでございます。 そのほかにも、運転中におきましても一次冷却水の漏えいを厳しく監視し、有意な漏えいを検知した場合には、直ちに原子炉を停止する等の措置を講じることとしております。徹底した対策を講じております。
昨年の定期検査におきましては、先ほど申し上げましたとおり、ECTの結果、有意な信号を検出した伝熱管についてはすべて施栓しております。具体的には、昨年の定期検査のときには二百十九本の伝熱管においてこのような有意な信号が得られまして、それは施栓しております。
例えば蒸気の発生器の中で施栓率という、細管が詰まってしまう率が物すごく高くなる。 実は、大臣、私は学生時代大学で応用化学をやっておりまして、あの設計を書いた一人なんであります。それですから、その古いタイプのものを拝見させていただいて、感激とともに郷愁を感じたのですが、最近のものはそのときと全く技術が違っておりまして、ちょっとやそっとの修繕などで追っつくような代物とは全く違う。
挿入不足は、美浜二号機につきましては十二段という大幅な挿入不足がありましたけれども、高浜につきましては一段のみの挿入不足であったということから、これによる伝熱管の健全性への影響はなかったものと考えられますが、是正措置として振れどめ金具を全数取りかえ、設計どおりの範囲まで挿入するとともに、さらに念のため振れどめ金具が挿入されていなかった伝熱管十八本を施栓するという措置を講じたところでございます。
○説明員(荒井行雄君) 施栓したのは、その振れどめ金具が一部設計どおり入っていなかったところの両側の伝熱管について施栓措置をしておりまして、さびの問題は全くこれは別物でございます。
また、同時にこの周辺の伝熱管にしゅう動痕を伴う減肉が見られ、このうち既に施栓して使用していない伝熱管の一部に減肉が進み貫通したものが見られました。破断した伝熱管を引き抜き、破面を観察したところ、疲労破面を特徴づける明瞭なしま模様、ストライエージョンが認められております。
なお、委員側から、PWR型の原子炉に蒸気発生器事故が多い理由、蒸気発生器交換の必要性、美浜以外の原子炉の施栓率の状況、振れどめ金具を定期検査の対象とすべきこと、人為ミスを回避する方策、原子炉の経年劣化の影響、原子炉検査体制のあり方等の諸点について質疑が行われたところ、関西電力側としては、委員の方々の指摘を十分に踏まえつつ、今後の対策を講じていきたいとのことでありました。
○説明員(倉重有幸君) 美浜二号機の定期検査の件でございますけれども、蒸気発生器につきまして、一定検ごとに、蒸気発生器一基当たり約三千二百六十本の細管がございますが、細管をその施栓している部分を除きまして全数、ECTと言います渦電流探傷検査を実施しまして、そこに異常がないかどうかということを確認しているわけで ございます。
蒸気発生器につきましても、設計の段階あるいは製作の段階でいろいろ余裕を持ってやっているわけでございますが、今のように一部伝熱管にふぐあいが出てきて補修をする場合、これもやはり十分な伝熱性能それから安全性の確保ということを安全審査で確認しているわけでございまして、今申し上げましたように、現在行われておりますプラグ施栓は安全審査において前提とされます施栓率の範囲内で行われているものでございまして、この範囲
ナンバー1の方は、これは今回の事故を起こした蒸気発生器細管の施栓率です。つまり損傷した細管に栓をして、穴のあいたところに栓をしている数です。 原発名の下に記されている数字は運転歴です。今度の美浜二号は十八・六と書いてあります。十八年六カ月です。 そして、この施栓率の方の数字が書いてありますけれども、ナンバー2の図を見ていただきたい。これは玄海一号の施栓率です。これはおわかりでしょうか。
玄海一号でございますが、施栓数、全細管の数が六千七百七十六本ございます。このうち七百九本プラグをしておりまして一〇・五%ということでございます。 それから、スリーブをしておる本数でございますが、ECTの指示がございまして、千五百二十一本、二二・四%スリーブをしております。
なお、国内のSGにおきまして、過去に細管の表面におきまして応力腐食割れ等が発見されておりますが、これは当初水処理の状態が悪くて、これがその後もなお悪さをしているんではないかというふうに考えられておりまして、その都度プラグ施栓とかあるいはスリーブ補修をやっているわけでございまして、必ずしも支持板との関係で炭素鋼をステンレス鋼にかえなければならないというようなほどの状態にはまだ至っておりません。
ただいま先生御指摘の、施栓率がある程度高まれば交換等の行為をやるべきではないか、こういう話でございましたが、外国で蒸気発生器交換の例は約十一件ほどございます。
例えば、欧米では細管の破損率の大きい場合には蒸気発生器を交換する方針だということを聞いておるわけですが、日本の場合にはこの蒸気発生器の交換については、非常にまあ後ろ向きと申しますか、になっているわけでございますけれども、やはり美浜でも施栓率と申しますか、細管に栓をするものがふえているわけでございますけれども、これは基準というか、例えば施栓率が一〇%を超えたら蒸気発生器を交換するとか、そういう必要性があるんじゃないかと
これによると、このX45・Y13はというのは、これは支持金具のないところで、施栓をしておった管です。よく見ると、円周上に損傷が見られるのですね。これは今後究明されるべき問題だと思います。それから、支持金具がついておったもので、しかも、損傷がない健全管だと言ってきたもので、X46・Y13またX46・Y14にも、これは傷が入っているか何か、異常が見れるわけです。
この中で今回振れどめ金具がついていなかったものの中に既に損傷管、施栓をしておったものが――大体半分に当たる四本は施栓をしておったわけですね。そして振れどめ金具はちゃんとついていたのだけれども、しかし損傷しているということで施栓をしておったのもたくさんありますね。
そこで、問題になるのは、定期検査で不良となった細管に施栓やスリーブを当てた補修をする方法自体重大問題ですが、しかしこれはさておいても、SGそれ自体の構造上、材料上、実証試験上などの諸問題について根本的な再検討を真剣に行う必要があるんじゃないか。そういう観点から抜本的な検討をこれを契機に開始する。
○内田説明員 施栓率が安全性の問題にどういうように影響するかということは先ほどちょっと申し上げたつもりでございますが、安全性の見地からの蒸気発生器の施栓の問題といいますのは、常時の熱交換の問題よりも、むしろ仮に冷却材の喪失事故のような現象が起こったときに蒸気発生器の流動抵抗がどのように変わるか、あるいは冷却のための伝熱面積の減少がどういうふうに響くかというようなことが安全上の問題でございますので、それを
○近江委員 この施栓の問題あるいはスリーブの問題等々考えていきますと、いわゆる施栓率、これが非常に上昇してきているわけですね。一遍加圧型について最も多いところから五位ぐらいまでまず報告してください、何%に達するのか。
確かに、蒸気発生器、これだけ多くの施栓がございますと望ましいことではございませんが、ただ、安全性という意味からは、まず安全審査段階では、これだけ施栓をしたときに事故時ECCSがちゃんと機能を働かせるか、そのときの伝熱性能は維持されるかどうかということを確認しておりまして、先ほど申し上げました実際の施栓率を上回る施栓率を安全解析上仮定いたしまして、そのときでも原子炉の安全性は確認されるということをまず
美浜発電所二号機につきましては、昨年四月の五日から七月の二十五日までの間に定期検査を実施いたしまして、そのうちの、指示のありました十六本の伝熱管というものについて施栓を実施しているわけでございます。 通産省としましては、まずは、先ほど私が申し上げましたように徹底的な調査をする。
○鈴木(久)委員 そこでこの施栓率の問題、今それぞれの原発で安全率が二五だったり、一八だったり、一五だったりいろいろしていますね。もともと施栓率については、一番初め設定したときよりもずっと後退して、今や一番高いのは二五というお話でしょう。
○緒方政府委員 施栓率と安全性の問題でございますが、先ほど審議官が御説明をいたしましたのは、原子炉の安全性という純技術的な観点から、施栓率が高まってくると安全性の面で問題があるのか、あるいは安全性の面で問題がある程度まで日本の加圧水型の原子炉の蒸気発生器に問題があるのかという点で、そうではないという御説明をしたわけでございます。
○小沢(和)委員 次に、先ほど施栓率が高くても安全性に問題がないというような発言がありましたけれども、私はこれは奇怪な話じゃないかと思うのです。大体施栓率が高いということは、全体として蒸気発生器の細管が腐食しつつあるあるいは減耗しつつあるということを反映して施栓率が高くなるわけでしょう。
○吉井(英)委員 もう時間が参りましたので、最後に、まず定期点検を待たずにこれは速やかに、特に施栓を施しているものについては、運転をとめてでも直ちに点検をやっていただきたい。それくらい大事な問題だ、重大な問題なんだということを重ねて指摘しておきたいと思うのです。
施栓しているPWRについては、運転をとめて直ちにやはり調査する必要があると思うのです。それから、施栓していないもの、つまりまだ損傷が見つかっていないものですね、これらのPWRについても引き続いて、定期点検の時期を待たないで、やはりそういう時期をゆっくり待たないで緊急に点検に入るよう指示をされるべきだと思うのですが、この点はいかがでしょうか。
今度、通産大臣に関係したところを少しお伺いしておきたいのですが、蒸気発生器細管の施栓というものですね、栓をするというのは、もともと細管に損傷が生じてその対策としてとってきたものです。つまり施栓がどんどんふえるということは、損傷箇所がふえているということですから、いわば事故の予兆を示しているということになるわけですね。その施栓率すなわち損傷率が定期点検ごとに高くなっていっているのです。
これにつきましてはプラグ、施栓をしたわけでございます。そういうことで、我々、現在の検査の方法で、それから考えられる損傷のモードに対応した検査体制でやってきているわけでございますが、それについてはこのような対応をしてきたわけでございます。
○緒方政府委員 蒸気発生器につきまして部分的な保修をするのか全体を交換するのかということでございますけれども、先ほどの、施栓率がある程度上がってまいりました段階で安全性に問題が生ずるのかどうかという点は、先ほど審議官から御答弁申し上げましたように、ある限度までは、相当のところまでは安全上問題がないという技術的な知見を得ているわけでございます。
事故が余りなくて、そして施栓率が非常に低いというその優等生が劣等生になったか、とにかく最大の事故を起こした。こういう点を考えると、蒸気発生器の交換問題は、単に施栓率の高い大飯、高浜から順次やる、こういうような問題ではないものを含んでおるのではないか。そういう点で蒸気発生器交換の戦略の再検討が必要になってくるんじゃないかと思いますが、いかがですか。