1997-10-02 第141回国会 参議院 本会議 第2号
しかし、そのためには、自衛隊に新鋭装備を与えるだけではなく、それを十分に機能させるに足る予算と関連する法制を整備する必要があります。
しかし、そのためには、自衛隊に新鋭装備を与えるだけではなく、それを十分に機能させるに足る予算と関連する法制を整備する必要があります。
もちろん、高いインフレ率を割り引いて考える必要がありますが、国防費の内訳が不明であること、さらに公表された国防費には含まれないかなりの額が我々が軍事費として計上すべきものに使われていると言われていること、ロシア等から新鋭装備を導入し着々と軍の近代化に努めていること、そういったことを考えますと、やはり懸念される状況にあると考えます。
したがって、新中期防は量では抑制されておりますけれども、しかし、新鋭装備の新規の調達、統制・指揮・通信・情報体制の整備、研究開発の充実、戦力水準の質的向上が著しく図られております。今、米ソの対話と協調、東西ヨーロッパのパリ宣言に見られる新時代、この流れから見られますように、世の中大きく変わっている、それとの時代認識の差が大き過ぎる、こう私は判断をいたします。
極東ソ連軍はいずれの部隊も年々増強されているのみならず新鋭装備が配備されておりまして、かつ行動も活発化しております。このような軍事力は東アジア諸国に大きな影を落とすものでございまして、加えてベトナムのカムラン湾基地も東アジアの安全にとりましては重大な意味を持つものとなっているわけであります。また、北方領土に配備されております師団規模の兵力は、我が国としてやはり認めがたいものがございます。
そして新鋭装備は、量的には一応スローダウンしておるけれども、それは五次防に引き継ぎさえすればいいのですよ。五次防で復活すればいいのです。質的にはちっとも変わらない。いいですか、結局、装備を更改するという、兵器近代化という名によって質的に装備を強化しているのです、あなた方は。
しかしながら、いま総理も言われたように、一例をあげてみただけでも、いわゆる新鋭装備と目されるものが相当数入っておるのです。しかもそれは従来三次防にはなかったもの。したがって、総理のことばをこまかく吟味をするならば、いま総理はこうおっしゃった。
人間の増員ということはある程度頭打ちにさして、そうしてそれよりももっと科学的な新鋭装備をするという方向に向かしていくべきものだと思います。
こういう新鋭装備を作って、それでドイツが手をあげて、とうとうあきらめたという、これなんかまことにいい例で、やはり、そういう熱情と研究指導の方向がなければ、とても私は日本の科学技術を欧米の上に越させるなんということは、今の状態では不可能だと思います。そういうふうに一つ研究をしていただきたい。