1962-03-23 第40回国会 衆議院 運輸委員会 第17号
御承知の通り、国鉄を初め、鉄道軌道等の事業の現況は、従来その固有の性格といわれていた陸運における独占的立場が、自動車等新興輸送機関の急速な発達により失われ、これらとの競争をしいられるものとなり、独占性の中で消化し得られたいわゆる公共負担を企業内で処理することが困難となって参りました。
御承知の通り、国鉄を初め、鉄道軌道等の事業の現況は、従来その固有の性格といわれていた陸運における独占的立場が、自動車等新興輸送機関の急速な発達により失われ、これらとの競争をしいられるものとなり、独占性の中で消化し得られたいわゆる公共負担を企業内で処理することが困難となって参りました。
さらにほかの陸運輸送機関、特に新興輸送機関の今日の発達に伴って、これはその面からもくずれてくる。こういうことで、今日の運賃値上げというものはあまりにもイージー・ゴーイングの道をたどっておる。これでは十河総裁にしても、線路をまくらに討ち死にする覚悟であると言うがいずこにその気概ありや、こういうように言いたい。せめて運賃体系の確立をやってきて、これかこうだというならば理解もしよう。
御承知の通り、国鉄を初め、鉄道、軌道企業経営の現況は、従来その固有の性格といわれておりました陸運における独占的立場が、急速な自動車等新興輸送機関の発達のために、これが失われつつあります。しかも、それらとの競争をしいられる立場にあって、従来負担し得られたところの公共負担が、この独占性の喪失のために、企業内で消化することが困難になって参ったわけであります。