2014-10-16 第187回国会 参議院 環境委員会 第2号
元々、この土地は新日鉄室蘭製鉄所が低湿地、低いところの湿地ですね、この低湿地を鉄鋼スラグなどで埋め立てて一九九六年六月に登別市に売却したものであります。
元々、この土地は新日鉄室蘭製鉄所が低湿地、低いところの湿地ですね、この低湿地を鉄鋼スラグなどで埋め立てて一九九六年六月に登別市に売却したものであります。
室蘭は天然の良港の室蘭港を中心に高度経済成長期に栄えた鉄鋼、造船等各社の立地する典型的な企業城下町でありましたが、二度に及ぶオイルショックで造船業界が勢いを失い、続いて最近の円高不況で新日鉄室蘭製鉄所の最後の高炉が来年休止と決まるなど、その合理化により市の人口もピーク時の十六万人台から十二万人台へと減少しており、地域の活性化対策が強く求められております。
今後、円高メリットによる灯油の値下がりや飼料価格や食料品価格の低下で、経済に好影響を期待している」との意見があり、次に、構造調整と雇用問題について、新日鉄室蘭製鉄所の北村卓夫氏より「室蘭製鉄所も昭和六十四年に高炉を休止すると社員及び協力企業に約四千人の余剰人員が生ずるので、他の製鉄所への移動や新事業への転換に努力している。
構造不況産業においては、造船業の造船部門の経営が落ち込み、昨年七月以降函館八百九十八人、室蘭三百二十九人、計千二百二十七人の造船関連離職者が出ており、鉄鋼業についても、新日鉄室蘭製鉄所の粗鋼生産量、日本製鋼所室蘭製作所の手持ち受注高がピーク時の六〇%あるいはそれ以下の状況にあり、両社とも一斉一時帰休を実施し、その下請企業にも影響が出ております。
幸いにも、新日鉄室蘭製鉄所の御協力をいただきましたので、同所構内に一時間二トン規模の試験設備を建設いたしまして研究を進めてまいり、現在その製品の高炉装入試験を行なうべく準備中でございます。