1948-04-14 第2回国会 衆議院 文化委員会 第6号
なおその他多くの機会におきまして、殊に新日本建設國民運動におきましても、平和の推進というところに特に重点をおきながら、この運動を展開すことに留意いたしたのであります。なおユネスコの運動が平和と関係すること、きわめて密接なことは御存じの通りでありますが、この運動の最も強い支持者を学生に見出しておるのであります。そうしてまた大学が一つの最も力強い基盤となつておるのであります。
なおその他多くの機会におきまして、殊に新日本建設國民運動におきましても、平和の推進というところに特に重点をおきながら、この運動を展開すことに留意いたしたのであります。なおユネスコの運動が平和と関係すること、きわめて密接なことは御存じの通りでありますが、この運動の最も強い支持者を学生に見出しておるのであります。そうしてまた大学が一つの最も力強い基盤となつておるのであります。
たとえば、去る十一月三日は新日本建設國民運動、憲法普及會、あるいは民主政治教育連盟等で、これを平和祭と呼んで、全國的に平和主義の思想を宣傳したのでありました。これは別に祝祭日にするとかいうようなわけではないのでありますが、そういうように新しい日本の發展とともに、祝祭というものも考え直すというお考えについては、理由のあることと私は存じてあります。
尚新日本建設國民運動についてでありますが、これは現内閣も組閣間もなく経済緊急対策を発表いたしましたが、それに遅れて約一週間、この政策と表裏するものとして、文化、精神の面における新日本建設の線に沿う國民運動を提唱するものとして、新日本建設國民運動が発展いたしたのであります。
先ほど同僚委員の一人から、こういう費目はあまり急を要する費目でないというようなお言葉もありましたけれども、私は今日わが國民の實情を見まして、最も適切なる新日本建設國民運動を始める必要があると思うのであります。しかしこのわずかな時間でこれを論議することは、はなはだむづかしい問題でありますし、いずれこれは二十三年度の豫算も現われることと思いますので、この際に私はとくと論じて見たいと思います。
○寺中説明員 新日本建設國民運動につきまして、去る六月二十日に閣議決定がございまして、この經濟危機と對處しまして、七つの目標としまして、勤勞意欲の高揚、友愛協力の發揮、自律精神の養成、社會正義の實現、合理的、民主的な生活慣習の確立、藝術、宗教、スポーツ及び平和運動の推進、この七つの目標に向つて國民が耐乏生活に耐えて、生産を増強し、文化的な生活を送つていくべきであるという聲明があつたわけであります。
○寺中説明員 新日本建設國民運動というのは、ただいま申したように國民の主動的な運動であります。たとえば農民の層において供出の促進の運動を行うとか、青年層において青年の勤勞意欲の高揚の運動を行うとか、婦人層において合理的な生活慣習の確立を行うとかというような意味の民衆運動であつて、必ずしもこの名稱によつて統一的に、總合的に行われるわけではないわけであります。
六月二十日の閣議決定の新日本建設國民運動もまだ芽を出しておりません。日本國民全体が祖國滅亡を憂えるならば、今直ちに政府、議会、政党、官職、会社、労働組合、学校、宗教團体、各業者、國民全員を挙げて道義立國の一大運動を展開し、人道主義を宣言し、非を懲らし、正を伸ばし、大和清濁の世界を建設することであります。
然るに政府の採つているところの対策、我々は五月二十日に招集されたのでありまするが、その以前に首相、文相、笹森國務相らが提唱されて新日本建設國民運動というものが各界に呼び掛けられた。それから半年経つ今日、何らの動きが見せられないということは、これはどうしたことか。
憲法普及會は、新日本建設國民運動、あるいは民主教育政治連盟等とも關連をもちながら、十一月早々には平和週間をつくつて、平和主義を國民に徹底させることに努力しようという方向に向かつておりますが、その線に沿いながら平和文化章というものも、殊に日本が平和を特に重視するという面で行われることは、まことに適切なことであると存ずるのであります。
○森戸國務大臣 憲法普及會が中心となりまして平和主義の徹底をはかるようにしなければならぬということになりまして、新日本建設國民運動と、そして民主政治教育連盟でありますか、これと協力いたしまして、十一月の初めの週間に平和主義を強調する運動をいたしたい、これは日本の國内の情勢から見ましても、世界の情勢から言いましても、このことが必要であるという觀點からであります。
もう一點は、ちようど文部大臣が、就任早々發表されました例の新日本建設國民運動、それに關連して文部大臣が八月十九日と八月二十六日と二囘にわたつてわが委員會に來られて、その御趣旨並びに経過のお話があつたのでございますが、八月二十六日以後今日まで、この新日本建設國民運動がいかようになつておりますか。
このことを國民によく徹底認識させるため、先般首相は本會議におきまして、新日本建設國民運動を大々的に展開するということを發表されまして、私ども意を強うしたものでありますが、その具體的の御實行方法が、今なお見られないのを遺憾に思います。祖國を再建復興し、民生を安定させんとするならば、ともかく精神的にも國民の大啓蒙運動を起す必要があります。
森戸文部大臣には御多忙中のところを前後二囘にわたつて本委員會に出席せられ、國務大臣として文化省設置問題に關し、また政府の御提唱にかかる新日本建設國民運動に關してるる御説明の上、御懇切なる御答辯を賜りましたことは、まことに委員一同感謝にたえません。
――――――――――――― 本日の會議に付した事件 新日本建設國民運動竝びに文化省設置に關する件 登呂遺跡調査派遣委員よりの報告聴取 ―――――――――――――
○福田委員長 これから前會に引續きまして、新日本建設國民運動、文化省建設問題に關連いたしまして、文部大臣に質疑を繼續いたしたいと考えます。發言を許します。佐藤君。
————————————— 本日の會議に付した事件 史跡、名勝及び天然記念物等に關する國政調査 承認要求の件竝びに委員派遣承認申請の件 新日本建設國民運動竝びに文化省建設問題につ き意見交換 —————————————
○福田委員長 ただいまの新日本建設國民運動、あるいはまたわが委員會の所管中のことについて、文部大臣にいろいろ御質問があるようでありまするが、委員會の運營上、もう一つ併せて、本日は文部大臣が御出席でありまするから、御答辯あるいは御所見がありますればお願いいたしたいと思うのでございますが、實は過般來しばしばわが委員會の中におきまして、文化省を設置したらどうかという御意見が相當出ておるのでございます。
これより先に政府より發表になりました新日本建設國民運動に關しまして、文部大臣より發言を求めておりますので、これを許します。森戸國務大臣。
ここに、あまりにも悲壯なる姿をもつて海外になお残留しつつある同胞に対し、心からなる親愛の情をささげ、惻隠切々たる情をお送りして、同時に過般政府が発表せられましたるところの新日本建設國民運動が、この際速やかに実踐に移されまして、精神的復興の面においても、互いに相寄り相助け、貧しくとも、乏しくとも、互いに力を協せてこの敗戰苦の中に痛ましくも苦難を続けつつある百万になんなんとする同胞の上に、眞に惠まれたる
併し精神的にこういうものの取扱い方をどうするかということ、今の新日本建設國民運動の面からどう考えるかという點についてならば、お答えし得るかと思いますが、それは申上げますまでもなく從來の忠靈塔の關係は、日本が海外に進出しましたときに、國のために戰つた方々の忠靈を祀るというのが、從來のあり方であつたように思うわけでありますが、今度の戰争の結果、これは國内的に見る場合と、外國から、即ち我々の相手國になつた
これは和田安本長官において十分考慮せられて、この用紙の問題を解決するということが、新日本建設國民運動のためにも実に重要なことである。國民の中の自発的な、民主的な文化建設運動を阻害していることは、用紙というものが非常に大きい。(拍手)現在‥‥
片山氏は、過日來、新日本建設國民運動等においても、思想的、精神的の面に触れられていることは、多とするに足ると思うのであります。もちろん、今日食うか食はぬかの経済危機が、切実な切迫した政治の課題であることは、もちろんでございます。しかしそれだからこそ、私どもは思想的な、また道義的な問題を高調しなければならないと思うのであります。
國民諸君もその実行の衝に当たつて貰うために、自主的な新日本建設國民運動の展開さるることを要望して止まないのであります。この國民運動はいうまでもなく單なる精神運動では決してありません。又國民運動に関する要綱を作文に終らしめたくはないのであります。勿論我々は精神運動よりも食糧問題の重要性を考え、これを平行して行いたいということを考えておるのであります。
國民諸君も、その実行の衝に当つてもらうために、自主的な新日本建設國民運動の展開さるることを要望してやまないのであります。 この國民運動は、いうまでもなく單なる精神運動では決してありません。もちろん作文に終らしめたくないのであります。