1976-10-14 第78回国会 参議院 商工委員会 第2号
一つは立て坑採掘による方式、まあ遺体を揚げるための方式あるいは斜坑方式、北部開発、常盤坑と、こういうように四つ並んだわけですがね、その中で北部開発というのは将来有望なやっぱり開発である。そこで、炭量は御案内のとおり二千百万トンという炭量があって、仮に百四十万トン体制でいったとしても十五年間あるのですよ。
一つは立て坑採掘による方式、まあ遺体を揚げるための方式あるいは斜坑方式、北部開発、常盤坑と、こういうように四つ並んだわけですがね、その中で北部開発というのは将来有望なやっぱり開発である。そこで、炭量は御案内のとおり二千百万トンという炭量があって、仮に百四十万トン体制でいったとしても十五年間あるのですよ。
それから二番目の生産能率に対しては、たとえば石炭を取り上げますと、石炭の総資源を活用する、あるいは総資源を採取するという考え方、これは伝統的に、ドイツの場合にもフランスの場合にもこの点は強いのでございますが、日本の炭鉱は、よく炭鉱の経営者が言う、たいへん古めかしい言い方ですが、まんじゅうのあんこだけを掘るのだ、皮のほうは捨てるのだという、そういう伝統的な政策がございますけれども、そしてそれがさらには斜坑方式
また、炭鉱近代化の指標とされておりました立て坑開発は全く停滞し、依然、斜坑方式が優位を占めているのに反し、第一次答申で規制されたはずの第二会社は、昭和三十五年以来続生し、独立中小鉱の存立さえ脅かすほどになっておるのであります。
ただ明治以来のような斜坑方式をとって、近いところから石炭を掘って、ある点まで行ったら採掘をやめて、その鉱量を捨てるというつもりならできないこともない。しかし、最近の方式をとっておれば、これはどう計算をしてみてもできないです。市中銀行は金を絶対に貸しません。 ですから、新鉱開発については、大蔵大臣は一体どういうようにお考えであるか。しかも非常に危険が多いですよ。
つまりビルド・アップ方策として、限界に来ておる斜坑方式から縦坑方式への転換を行なうこと、炭鉱の零細性を改めまして大型炭鉱の造成を行なうこと、あるいは産炭構造の近代化に並行する近代的な流通機構の確立等に関する努力が消極的であるという事実を指摘したいのであります。もちろん、このような方向への合理化が全然行なわれていないとは申しません。
○参考人(佐久洋君) 従来日本の石炭は、従来というのはだいぶ前からの話のようでありますが、イギリス系統の技術者の指導を最初受けて、イギリスはもつぱらこれは斜坑方式であります。そこで明治時代からかなり大きな坑口炭鉱の開発が行なわれていましたが、大部分これは斜坑でやつて参つた。
日本の炭鉱が従来斜坑方式でやつて参りましたという事態を考えてみますと、斜坑方式というものは、大体浅いところ、あるいは小規模でやるようなところには斜坑方式が有利である、こういうことが一応理論的に考えられるわけであります。
そういうことがわかつておりながら、先ほどもちょっと私触れたのですけれども、どうも炭鉱の経営というのがいまだに利潤中心で進められている面がやはり残つておるわけで、そこで理屈ではわかりながら、口では言いながら、実際問題としては、そういう総合的なものができないということでありますから、もちろん現行の法規でも、鉱区の問題の解決の方法はあると思うのですけれども、やはりそれはきわめて狭い道だろうと思うのですから、総合的な開発、斜坑方式
これらの事実は、わが国の斜坑方式の欠陥を取り除くのではなく、切羽機械化と同様、労働時間の延長と標準作業量引き上げに役立っているだけであり、これでは労働の生産性は当然低く、災害が増大するのはわかりきったことであります。最近大手炭鉱において続出しているあのガス爆発を見ても、これを如実に物語っていると思います。
石炭局といたしましては、それを竪坑方式という形で我々は申しておりますが、新らしく、要するに坑道を掘つて、旧来の非能率な坑道を廃棄するということであります、ただ特に竪坑を問題にいたしますのは、これは従来の日本の炭鉱は、大体三分の二までは斜坑方式でやつて参りましたけれども、これは竪坑方式に比べまして、採掘の深度が延びるに従つて、坑道の延びる割合が非常に大きい。
つまり先ほど申し上げました縦坑の開鑿にいたしましても、これは生産原価が非常に高くついて、これ以上は普通の斜坑方式では掘れない、採算面からして掘れないというようなものを、縦坑によつて合理化してコストを引下げようというのがねらいでございます。そこで重油の進出を自由に許しておきますると、縦坑を掘ろうという炭鉱は老朽炭鉱でございます。
大手筋の将来合理化の可能な炭坑につきまして、現在かなり老朽化したものについては縦坑方式をとりまして、従来の斜坑方式から転換する。なお中小炭坑につきましては機械化の度合いが非常に遅れておりますので、これの機械化をはかる、こういうのが中心の問題でございます。それに対する金融あるいは税制の改正というような方法によつて資金のまかないをつけよう、こういうのがごの炭価引下げの中心の考え方でございます。