これは伊藤斗福事件のときにつくった法律ですね。保全経済会でわあわあ大騒ぎになった。だから金を集めちゃいけないという法律をこしらえた。ところが、どうも今回のものは、預かり金という証書を発行して金を集めておるのだが、この法律に全然該当しないのかどうか。ほんとうに許可もないうちからゴルフ場の計画をして、何千人も募集している。それは預かり金の法律には全然抵触しないのかどうか。結論だけ一口お答え願います。
渡辺美智雄
しかし、どうしても企業減税というものに対してあなたは縁を切り得ないという点が私どもにひっかかるわけで、あなたはひがみと申されるかもしれませんけれども、こういうことでこの赤字公債それ自体がどんどん進展しますと、これは伊藤斗福じゃないけれども、政府によるところの伊藤斗福的な自転車操業になりかねないということを私どもは心配しておるわけであります。そういう点をぜひ御理解を願いたいと思っております。
平岡忠次郎
ちょうど、これは、かつて伊藤斗福という人が保全経済会というものをつくったことがありますが、それと同じように、だんだん次の段階でこれを買い上げるときにろくに利益がないからやめてしまうというようなことで、募集はどんどんふえるけれども、やめる人が出てくるというようなことでじり貧になっていく。こういう状態では先々まことに心細いことだ。そういう点はどうなんですか。
山田長司
かつては保全経済会の伊藤斗福がこれを唱えたのであります。所得倍増論を唱えて世人をたぶらかし、今詐欺罪をもって罪を問われている伊藤斗福の故知を学んで、所得倍増論をもって昨年の総選挙において国民の票を詐取したのが池田首相でありまして、その罪万死に値するといわねばなりません。池田勇人氏が真に政治家であるならば、その失敗を明らかにし、罪を天下に謝して身を退くことこそが、政治家のとるべき態度であります。
西村榮一
その当時、大衆は、今あなたの言われた通りに、伊藤斗福を信頼したのです。そして、商法の匿名組合の条項を利用したのか悪用したのか知りませんけれども、とにかく大衆は伊藤斗福という者を信頼して、そしてあのような殖産方式によって利益を得ようと金銭預託したのだ。結果はどうなったか。あのような結果になって破局に至った。
春日一幸
僕らもこれを気にして、今に必ず何か大きな、伊藤斗福のような事件がもっと出ると思う。それだからといって、伊藤斗福のはつぶれてもそのままになっているけれども、四大証券についても、十四投資信託についても、あるいはまた証券の問題についても、倒れても別に国家が保証はしない。銀行であれば、万が一のときは金を持ってきて、投資の金が足りなければ補うということはありますが、証券にはそれはないのであります。
田中彰治
私たちしろうとから考えますと、伊藤斗福等のやった保全経済会でありますとか、あるいは西村とか、その他いろいろのことをやったことがございますが、それと四大証券のやっている仕事と、あなた方の役所からごらんになった場合にどういう工合に違うものか。私は同じように考えているが、どういう工合に違うのか。それを一つ説明していただきたい。
田中彰治
○今澄委員 法務大臣、この衆参両院議員に発送せられた伊藤斗福氏の声明書、私はだまされた、あくまでも闘うというこの声明書は、あなたのところに行っておりますかどうですか。
今澄勇
○今澄委員 だけれども、こういう声明書の中に、伊藤斗福君があなたの名前もあげておるということに対するあなたとしての何かあれはありませんか。
今澄勇
またその文書は伊藤斗福みずから出したものではない。そして伊藤斗福は、自分は関知いたしておりませんということを言いますから、世に言う怪文書ではないか、これからさらにその点を取り調べた上で申し上げます。
牧野良三
(拍手)当時の行政監察委員会の速記録にも鳩山首相の名前は明らかに載っておるが、最近、保全経済会の中心人物伊藤斗福は声明書を出して、政界知名の士が保全経済会に関係したと暴露し、三木武吉、鳩山一郎両氏に対して三千五百万円の金を手交していると述べておるのであります。これに対して、鳩山首相はいかに考えられるのであるか。
河野密
先年保全経済会における伊藤斗福の問題、あるいは殖産金庫の下ノ村一家の事件、こういうような問題が一般大衆に大きな迷惑を与えたことではありましたが、しかしこの問題は、あたかもただいまあなたの御答弁されたように、本委員会においてしばしばあなたに、この問題は法律に照らしてどうであるか、金融法規に照らしてどうであるかという質問をしたわけであります。
春日一幸
伊藤斗福のねらった投資銀行法というのはそこなんだ。あれは倒れそうになったときに、日本銀行から金を借り出そうと思って運動した。民間の三井や三菱銀行でも、直接中央銀行から貸し出す法律をこしらえればできる。何も政府出資があるからして、政府出資が必ず条件で中央銀行から貸し出すことができるということはいえない。一般の銀行でも、今は法律がないからできないかも知れないが、こしらえようと思えばできる。
菊川孝夫
大麻国務大臣に伺いますが、昭和二十七年の九月五日ごろ、築地の秀花という待合で、重光外務大臣とあなたと伊藤斗福君とが、この保全経済会並びに日本殖産の立法化の請託を受け協議をしたという資料があがつておりまするが、これをお認めになりますかどうですか。
田渕光一
それから伊藤斗福君が鎌倉のあなたの私邸に二千万円の現金を届けたと育つておりますが、この事実をお認めになりますかどうですか。
田渕光一
ところがおわかりにならないようではやむを得ない、ある程度具体的に申し上げなければならぬと思いますが、保全経済会問題で、特に去年の末からことしの初めにかけて、保全経済会の経営状態が一番悪いときに巨額の金が現在民主党の幹部諸君に伊藤斗福から渡つているという評判がある。これは平野力三氏が国会で証言しているのです。これは速記録もありますよ。
成田知巳
伊藤斗福だつて、皆保釈じやないですか。これは絶対に保釈しないで、即決で、それから執行猶予は断じてしないように、こういう毅然たる態度でやつてもらわなければいかんと思う。法務省の御決意はどうですか。
山下義信
これは今のリベートの問題も関係いたしますが、国会で現われた資料だけでも、保全経済会の理事長伊藤斗福、この人が、日本国中に二百何箇所のりつぱな事務所を持つてあれだけのことをした。五十億の逆転貸金を動かして、そうしてうそであつたかもしれませんが、とにかく利益が上つたと称して、匿名組合の法規に基いて一年に二割四分以上の配当をして来ました。大体一年に十二、三億も配当をして来た。
木下郁
○木下委員 私の言い方が足らなかつたのかもしれませんが、今の質問の趣旨は、脱税という面で、伊藤斗福があれだけの大きな仕事を個人名義でやつておりながら、昭和三十六年にはたつた五十何万円、三十七年が六十何万円というわずかな税金を納めている。
木下郁
保全経済会につきましては、昨年の末以来東京地方検察庁におきまして警視庁の捜査第二課と協力の上で、その実態を内偵中でございましたが、商会につきまして詐欺の容疑が濃厚になりましたので、本年一月二十六日、商会の理事長伊藤斗福外四名を逮捕するとともに、最高検察庁の指揮のもとに、全国各地の地方検察庁におきまして、町会の本店、支店、営業所、出張所などを一斉に捜索いたしまして、現在に至るもなお捜査が継続中でございます
井本台吉
それならば保全経済会、これは衆議院の行政監察委員会において明らかにされた事柄でありますが、これについて、たとえば伊藤斗福君から昭和二十七年の九月三日に広川弘禅氏に対して三千万円、それから大麻、重光両君に対して九月二日に二千万円、九月五日に鳩山、三木両君に対して一千万円、こういうような献金が行われておるのでありますが、これは政治資金規正法その他公職選挙法による届出がいずれも行われておりません。
春日一幸
われわれは伊藤斗福ではないのだから、もう少しわれわれの主張に対しては真剣に言論を尊重して、その必要な責任者と十分その意見の調整をはかり、資料の上に立つて、できることならばできる、できないならばこういうようなわけでできない、そういうことをはつきりしてもらわなければならぬ。何となく踏み切れないというようなばかなことでは、われわれは承知できません。
春日一幸
それから保全経済会関係につきましては、去る一月二十六日東京地検におきまして、元同会理事長伊藤斗福ほか四名を逮捕いたしまして、同日から翌二十七日に亘り全国各地の地方検察庁におきまして、保全経済会の本店、支店等二百数十カ所を一斉捜索いたしました。本年二月十七日東京地検におきましては、伊藤斗福、望月京一、井上俊吾、中村五郎、ウイスリー・ケー・大山等をそれぞれ起訴いたしました。
犬養健
山崎さんに伺うのですが、二十八年の春ごろでございますか、保全経済会会理事長として伊藤斗福なる者が書い本を一応出版したい、そのためにその出版いたしますについての祝賀の会というものを催したい——これは帝国ホテルでございますかそのときにあなたが出席されたこういうことになつておりますが相違ございませんか。
久保田鶴松
○久保田(鶴)委員 私続いてもうつ二つ伺いたいのですが伊藤斗福の駒込の私邸に千数百万円の金を投じて庭園、茶室等の増築というようなことをやつております。それの竣工式等、これまた非常にはでにやつておるのでございますが、そのときに山崎さんは出席されておりますか。
久保田鶴松
○天野委員 今おつしやつたのは、富士銀行動坂支店の伊藤斗福の口座から、二十七年六月十二日百万円、二十七年八月二十五日百万円、計二百万円出ておる、その金だと思うのですが、どうですか。
天野公義
○矢尾委員 そういたしますと、廣川氏が訪問したときに池田さんがおられたかおられなかつたかということは、これは証言の中には載つておりませんが、私たちが廣川喚問をいたしました翌日の新聞記者の会見記事によりますと、池田さんは、東京駅において、汽車が着いたときに、使いの者が自宅から見えておつて、ただいま廣川弘禪氏と伊藤斗福とがお宅において待つておるが、お会いになりますか、献金をしたいと言つて来ておるがお会いになりますかと
矢尾喜三郎
ただいまの証言によりまして、あらためて伊藤斗福と三浦さんとが廣川弘禪氏の宅をその翌日訪問されたということを申されたのでございますが、そのときに伊藤斗福が千五百万円の金を持つて行つた、――いわゆる東京会館の場合において、三浦氏がかつて新聞新夕刊の経営者であり、それから手を引くために、その経営から離れて行くために、どういう意味か知りませんが、伊藤斗福が千五百万円の金を出されたということにつきましては、伊藤
矢尾喜三郎
○塚原委員長 伊藤斗福君が言論機関に対して非常な熱意を持つておられたということは、今山崎君のいろいろなお話によつてもわれわれ感づかれるのですが、言論機関を掌握して何かやろうというような気持が伊藤斗福君にあつたとあなたはお考えになりますか。
塚原俊郎