1980-11-20 第93回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
この土壌は、石英斑岩を母材としました埴質壁状の理学性の悪い土壌でございますので、林木の根の発達が妨げられる、あるいはササの繁茂と相まちまして造林木の成育が悪いと、こういう状態でございます。現在は木曽ヒノキが立っておりますので、これを伐採しまして更新するということに相なりますと、非常に技術的にいろいろ問題の地点がございます。
この土壌は、石英斑岩を母材としました埴質壁状の理学性の悪い土壌でございますので、林木の根の発達が妨げられる、あるいはササの繁茂と相まちまして造林木の成育が悪いと、こういう状態でございます。現在は木曽ヒノキが立っておりますので、これを伐採しまして更新するということに相なりますと、非常に技術的にいろいろ問題の地点がございます。
○説明員(秋山智英君) 木曽谷が荒廃した原因でございますが、当然国有林につきましては、地質的には花崗岩、石英斑岩という非常に深層風化の進んだものでございまして、非常に脆弱な地帯でございますし、さらにまた、地形も非常に急峻でございまして多雨地帯でございますので、崩壊地が発生しやすい位置にございます。
林道の問題でございますけれども、先ほどお答えしましたように、この地帯は石英斑岩の非常に風化した悪い地帯でございまして、しかも沢通りは非常に急傾斜地なところもございます。
○福田(省)政府委員 実は私、二十年くらい前に木曽福島に営林局がございましたときに、そこに勤務いたしまして、いま御指摘の坂下営林署、南木曽地区に参ったこともございますが、最近は不勉強で参ったことがございませんが、この地帯は石英斑岩の非常にもろい地質でありまして、台風等が来ますと非常に崩壊するという危険な場所でございます。
たとえば花崗岩とか石英斑岩といった珪長質の岩石に由来した土壌は老朽化しやすく、安山岩や玄武岩のような苦鉄質の岩石に由来した土壌は老朽化しにくいということが知られております。ところが元来老朽化しにくい土壌でも、硫黄鉱山から流れ出す硫酸を含んだ川の水を知らず知らずにかんがいしておりますと、いつの間にか強度の老朽化水田になっていたという例は少なくありません。
かつ岩石が石英斑岩という、われわれとしまして一応じょうぶな岩石であるということを想定いたしておりました関係上、徹底した治山ということは行なっておらなかった。決して軽視しているということではございません。今後注意いたします。
その上がいわゆる緩傾斜で、石英斑岩ということで保安林から除いてあるわけでございますが、これも明治以来、かつての伊勢湾台風のときもそのままで崩壊しない広葉樹林の林相を保ってきたわけでございます。したがいまして、われわれとしましては、普通の観念でまいりますと、これは不安がないという観念で保安林の指定をやっておらないのでございます。
ただ、それから上部のほうにかけましては保安林でない場合が、普通の状態でいえば災害が起こり得るような地質でない石英斑岩と申しますか、そういうような特殊な比較的硬質の地域ではございます。それに対しまして予想外な集中豪雨がきてくずれた。したがって、そこらを将来ばく大な投資をやって、そういうものをやっていくべきがどうかという問題が一つ残されたと思います。
岩盤も石英斑岩という、われわれの考えとしては比較的じょうぶな地層でございます。したがいまして、砂防工事その他治山工事――保安林という姿ではやっておりましたが、治山工事そのものはしておらなかったというのが実態でございます。しかし、今後はそういう問題についてはなお連絡を密にして整備してまいりたい、かように考えております。
御母衣ダムの特徴は、そのダムサイトが花崗斑岩及び石英斑岩で、普通の重力式ダムの圧力に耐えないこと、及び付近に良質の粘土質の土と石が得られることから、ロックフィル・ダムとしたことでありまして、この堰堤高及び体積も世界有数のものであります。堤高百三十一メートルに対し、敷幅は約五百メートルで、ダム現場は、普通に見られるケーブルクレーン、コンクリート打設設備もなく広々といたしております。
花岡岩の石英斑君とか、あるいは花岡斑岩等の風化作用の比較的受けやすい所である、小亀裂が多いというようなことが言われておりましたが、もしそうだとするならば、なおさらもってこういう落盤事故等が多く察知されるわけですから、それの予防措置というものは十分にされておるべきだったのです。
以上のような調査の結果から、ダム地点の地質の概要を申上げまするならば、先ずダムの予定地点を構成しておりまする岩石でございまするが、ダム地点を構成する主な岩石は玲岩、それから変質した玲岩、変質した石英斑岩、まあそういうようなものであるのでありまするが、これらは余り専門的に亘りますので組かいことは省略いたしまして、今度は地形及び地質の構成の概要を申上げます。