1954-06-01 第19回国会 参議院 内閣委員会 第49号
又、法案の欠点の第二といたしましては、文官優越主義が崩壊せられておるということでございます。この制服幹部の文官任用の制限を撤廃することは、軍閥復興の基を作ることは明々白白の事実でございます。 第三は、無力にされた防衛庁長官の権限という点でございます。
又、法案の欠点の第二といたしましては、文官優越主義が崩壊せられておるということでございます。この制服幹部の文官任用の制限を撤廃することは、軍閥復興の基を作ることは明々白白の事実でございます。 第三は、無力にされた防衛庁長官の権限という点でございます。
そしてこういう制限を撤廃したことについての議論のあることは言うまでもないことでありますが、この防衛二法案の全体に関係して、又今後の運用上に如何なる御配慮が考えられておるかという、この制服制限の撤廃の問題につきまして、第十九条の御趣旨、当局の御決意、又それがいわゆる文官優越性の崩壊にあらざる理由、その武官の、何と申しますか、いわゆる弊が及ばざることについての御配慮というものがどういうふうになされてあるかということを
言葉を返して恐縮でありますが、長官の今の御説明を聞くと、私は議論を離れて直感いたしますことは、問わずに落ちず語るに落ちて、今保安庁の中には文官派と制服派との対立があつて、現実にその対立があつて、それを解決する一つの方法としては、制服の制限を、これは撤去することによつて、文官優越という誤まれる観念者があり、或いはそういう誤解のあつて、対立を激化すること、これは防止しなくちやならん、それらの必要のために
いたしましたことにつきましても、或いは又別に、旧軍人と言いますか軍事能力家を重用せよというような主張の問題等からいたしまして、或いは防衛庁内にも今日の保安庁内にも或いはこれらの国防会議の設置の主張の裏にも、いわゆる旧軍人グループと言いますかそういうような一部の勢力者の強い動きがありまして、或いは保安庁内が二派に別れ、或いはそういう人たちの強い要望が或る種の政党を動かし、或いは政治優越を主張する文民、文官優越主義
その他文官優越という言葉をどこから発明したのか、よく聞きますが、私は元軍人出身でありますから、登さんが聞けば我田引水のようにお聞きになるかもしれぬが、こういうことは私は初めて聞くのです。四民平等で、水平社のようなものはもうなくなつておるのだというふうに私は考えておる。有為有能の人をその位置にすえたらいい。そうして国はシヴイル・ガヴアメントが私は当然だと思う。
言うまでもなく、文官優越性というものを堅持して行こうというその裏には、当然軍国主義の復活というものを阻止して行かなければならん。それが文官を以て最高指揮官に当てるというところの目円の一つでありまするから、軍国主義の復活について如何なる信念を持つておるかということをお尋ねいたしたののあります。
私はこの際、関連して、吉田首相に、文官優越制と軍国主義の復活について如何なる信念を有するか、伺いたいのであります。軍隊の編成上、文官優越制を採用いたしますことは、我が国におきましては初の経験であります。この制度の目的は申すまでもたく、軍事力をして文官の権限に従属させ、行政府に対して軍隊の地位を二次的に置き、それによつて民主主義の確立を図らんとするものであります。
アメリカの警察制度の研究家であるブルース・スミスという学者が公安委員会制度というものは、ちようど軍隊における文官優越の原則と同じ意味を持つているということを申しておりますが、私は同感でありまして、専門家によつて行われる権力的な行政の中に、こういう一つのこれをチエツクする機関が入るということが、その権力的な行政の国民に向つての権力行使をより国民の幸福を考えたものにする、そういう保障の意味を営んでおるということを