1980-03-13 第91回国会 参議院 予算委員会 第7号
ところで、もしこの防衛出動に対する国会の審議において、これはやっぱり相当な機密、ことに敵状に関しては相当のことを言わなければ、これは審議できないと思うのです、言わざるを得ない。しかし、その状況を知ったならば、相手側としては、ははあ、こう考えておる、ではこういうぐあいにやれば裏がかけるということは、これは兵術的な常識として出てくるはずです。
ところで、もしこの防衛出動に対する国会の審議において、これはやっぱり相当な機密、ことに敵状に関しては相当のことを言わなければ、これは審議できないと思うのです、言わざるを得ない。しかし、その状況を知ったならば、相手側としては、ははあ、こう考えておる、ではこういうぐあいにやれば裏がかけるということは、これは兵術的な常識として出てくるはずです。
こういう新聞の報道がされておりますが、三十グループが六組織の連合体をつくって、無線機で敵状を探り合っているというようなことですが、そういうことは掌握されて、これに対する対策はとられておりますか。その点いかがですか。
しかもそれは、市民の圧倒的多数の人たちが反対しているという状態でこういうことをやられると——現場の制服の方が言っておりましたけれども、敵状をよく見て、そして隠密行動をやるんだ。敵状ということばも出ました。つい出るのでしょう。まさに市民相手の作戦行動をやっている、こういう形になっているんですよ。これはまあ部隊の宿がえというふうに考えてみたら、全く異常なことだ。
ことばは悪いですが、敵状が不明のままに強行作戦ということになる場合には、ああいった状況下で、われわれの判断として、一体いつまで人質の生命が持つであろうか、その時期まではやはり強行解決に踏み切るべきではなかろうということで、まる九日間がまんをして、あらゆる方策を通じて説得につとめた。この時期の判断が私は一番むずかしかった。
敵状偵察はいかがでございますか。
それに関連いたしまして、私と日ごろ多少の文通も面識もありますフルブライト上院外交委員長が、トンキン湾の事件に対しまして調査委員会を持ちまして、上院外交委員会特別委員会の報告をもちまして、トンキン湾の事件は、アメリカが、平らなことばでいえば、スパイ行為、哨戒、敵状観察の行為をしていたのである。
○椎名国務大臣 李ラインの撤廃を承知して会談に入ったということは言い過ぎでございまして、相手方である日本の政府がそれをねらって、李ラインの撤廃をねらっておるなということを同こうが承知しておる、敵状をお互いに感じておる、承知しながらやっておる、こういうことです。
しかし、待てど暮せど日本軍が反撃してくる様子はなく、また飛行機は毎日飛んでいたのでありますが、遠くてその国籍がわからず、海岸にはいまだアメリカ軍がいるものと思っていましたが、とにかく海岸に出て敵状を偵察して見ることとし、昨年の十一月ごろ一同は山を下ったのであります。