1947-11-25 第1回国会 衆議院 水産委員会 第27号 ところが申すまでもなくあゆの習性は九月、十月の晩秋河川で産卵孵化して、稚あゆはただちに海に下つて、波靜かにして棲息が可能であり、適温攝氏十二三度の内灣で越冬し、翌年梅雨のころ遡河を始めるのでありますが、何分この稚あゆは小形でありますがために、他の魚族のえさとなつて減少するものが多いのでありますが、特に福井縣の實情から見ますと、九頭龍川で孵化した稚あゆは河口に下り、さらに沿海を七八十里も遠く敦賀灣に遊弋 青木清左ヱ門