1978-05-30 第84回国会 参議院 文教委員会 第13号
○政府委員(佐野文一郎君) 国大協が非常に心配をしましたのは、この新しくつくられる大学が、いわゆる大学としてではなくて、教員研修所のようなものとして運営をされるということになっては、それはおかしいという、その点に御批判があったわけでございます。その御批判の一つとして、教員大学へ入学させる者について、教育委員会の推薦制というものがとられるのではないかという点の危惧がございました。
○政府委員(佐野文一郎君) 国大協が非常に心配をしましたのは、この新しくつくられる大学が、いわゆる大学としてではなくて、教員研修所のようなものとして運営をされるということになっては、それはおかしいという、その点に御批判があったわけでございます。その御批判の一つとして、教員大学へ入学させる者について、教育委員会の推薦制というものがとられるのではないかという点の危惧がございました。
しかし、そのことは、単にいわゆる教育技術と申しますか、そういったものをこの大学において教えていく、そういうことを考えたものではございませんし、また、この大学の大学院がいわゆる教員研修所のようなものとして、そういった技術的な面をもっぱら研修をするというようなことではございません。大学として十分な教育研究というものを行っていく。
るということ、それからこの大学院の修了した者を特別に優遇をする、それから各ブロックにこの大学が配置をされて、教育委員会等と密接な連絡をとるという措置が、先ほど申し上げました提案にはうたわれておったのでありますけれども、当時の委員会は、それらの構想の運用のいかんによっては、この大学院大学が結局教員人事行政の手段と化すおそれはないであろうかと、また、それによって大学としての本来の性格を失って、一種の教員研修所
○政府委員(佐野文一郎君) この大学、あるいは大学院、ことに大学院がいわゆる教員研修所的なものとして矮小化されてはならないということは、国立大学協会の特別委員会が懸念を表明されていたポイントの一つでございますし、また私どももそういうことでなくて、先ほど来お答え申し上げておりますように、開放制のもとにおける教員養成の一つのものとして、その中に適切に位置づけられる、そして大学における、大学レベルにおける
そういうような批判の中で、反対の意見を出しておりました国立大学協会は、この新構想大学について、一つには、教員人事行政の手段と化し、大学が大学としての本来の性格を失って、一種の教員研修所になるのではないか、次に、既設教育系大学学部との関係が非常に不明確である、あるいは大学運営上特別の措置があって問題を持っているのではないかなどというようなことを指摘しておりますけれども、大臣、国大協がこのような批判をしたということについて
御案内のように、既設の大学の整備というものがなおざりにされるのではないかということ、それから教員研修所のようなものとして、大学ではない形で矮小化されるのではないかということ、それからもう一つは管理運営のあり方、その三つの点についての懸念を表明されていたわけでございます。
ここに、そのために、教員大学が既設の教育系大学学部の上部に格づけられるものだとか、教員養成所、教員研修所等と批判されるゆえんがあります。既設の教育系大学学部と同様、教育大学と改める意思はないか。
国大協が批判したとおりの、教員行政の手段と化し、一種の教員研修所に堕するのではないかという懸念を持つという、その懸念が存在するのです。どうか、自由に伸び伸びと学生として活動できるような大学、同時に、大学の学生身分にしていただきたい。これについて御見解をいただいて、終わりたいと思います。
その第一は、教員人事行政の手段と化して、大学が大学としての本来の性格を失って一種の教員研修所になるのではないかという心配でございます。第二番目には、既設教育系大学学部との関係というものが不明確であるという疑義。第三に、大学運営上の観点から見ても、その配慮の中に特別の措置があり、それが問題を持っているのではないかという疑義。そういう主なる疑義を提起しておるわけでございます。
鰺坂調査会の方は、いま申しましたような既設のものをほうっておくという考え方ではないし、また、この大学院大学が教員研修所的なものになっていくということを前提にしてつくっているのではなくて、やはり大学としての教員に対する再教育の機会を確保しようということで構想されたものでございますから、その点では私は食い違いはなかったはずだと思っております。
○佐野政府委員 率直に言って、この大学の名前を教員大学とすることについて、その名前の持つ印象が、特別委員会が非常に危惧された教員研修所的なものとして考えられはしないかということは私たちの中で議論をするときにもあったわけでございます。
そうして倍ぐらいにして作るという場合に、そういう予算の出し方をするのですが、今度の教育会館は全部国の予算を出して作るのですから、そこのところは国立教員研修所というふうなことを想定しなければ、僕にはぴったりこないのです。どうもおかしいと思うんですよ。
私は国立教員研修所ならわかるのですよ。研究機関という意味ならわかるのです。今申しましたように立法措置がないのですが、そういうあいまいな性格といいますか、運営の基本的なものが残って、現在の予算を出されるということは、僕は正当な手続を経ていないように思う。
教育会館の目的はわかったのでありますが、性格はあの目的によりますと、国立教員研修所というふうな性格のように思うのでありますが、建設されたあとの教育会館はどういうふうな運営になるのか、この目的に従って国立教員再教育機関というのか、あるいはその他のことを何かお考えになっておるのか、これは局長からお聞きしたいと思います。