1949-04-07 第5回国会 参議院 本会議 第11号
かく考えますると、戰事戰後を問わず終始一貫して中立の道を歩み、欧洲擾乱のさなかにおいてすら平和と幸福の道を模索し、奇しくも生き抜き得たスエーデン國民の冷靜と叡智こそは、敗戰日本國民の学ぶべき道であると思うのであります。今や二つの世界を超絶した國際連合の道、ユネスコの道、絶対的中立と平和の道こそが日本の進むべき唯一の道と思うのであります。
かく考えますると、戰事戰後を問わず終始一貫して中立の道を歩み、欧洲擾乱のさなかにおいてすら平和と幸福の道を模索し、奇しくも生き抜き得たスエーデン國民の冷靜と叡智こそは、敗戰日本國民の学ぶべき道であると思うのであります。今や二つの世界を超絶した國際連合の道、ユネスコの道、絶対的中立と平和の道こそが日本の進むべき唯一の道と思うのであります。
○中村元治郎君 文化日本の建設とか、祖國の再建とか申しますが、言うはやすく、行うはまことに難いものであることは、敗戰日本國民のひとしく知るところであります。古來わが國には、腹が減つては戰にならぬということばがありましたが、今日これは、腹が減つては祖國の再建ができぬという言葉に置き換えられるの段階に立至つたのであります。