1949-05-18 第5回国会 参議院 本会議 第29号
敗戰以後、日本民族の自信が青少年層に失われておりまする傾向がややもすれば見受けられまして、且つ又軍國主義の除去という大手術の反動といたしまして、却つて青少年層の間に文弱的文化の醜い傾向を助長さしておりますることは、その將來につきまして職者のひとしく憂慮するところであります。
敗戰以後、日本民族の自信が青少年層に失われておりまする傾向がややもすれば見受けられまして、且つ又軍國主義の除去という大手術の反動といたしまして、却つて青少年層の間に文弱的文化の醜い傾向を助長さしておりますることは、その將來につきまして職者のひとしく憂慮するところであります。
今日敗戰以後の日本の教育の基調は眞理の探究と平和日本の建設でありますが、眞理の探究ということは知育の理想でございます。平和という問題のみによつて日常の徳目を説明するにはやや困難な点があると存じますので、この際一つ文部大臣は日本の道徳の基準を至急にお定めになりまして、それによつて青少年の徳育の訓練を大いにする必要があるのではないかと存じます。
(拍手)(「資本家の代弁か」と呼ぶ者あり)諸君、我が國は敗戰以後民主的に我が國を再建するという命題に立ちまして、この衆議院並びに在來の貴族院を改革いたしまして、最も合理的なる、泰西諸國におきまして数十年乃至百年以上の経験を経ましたそのエッセンスを採用いたしまして、参議院並びに衆議院の二院制度を採用いたした次第であります。