1954-03-20 第19回国会 参議院 予算委員会 第18号
国務大臣(愛知揆一君) 御尤もな点もあるのでありますけれども、大体私どもが考えておりますことは、二十九年度の一年度を通じての考え方をとつております関係上、消費水準の場合におきましても先般木村委員のお尋ねにお答えいたしました通りでございまして、只今御指摘のような人口の増加、生産の上昇停滞に伴う雇用の減、それから雇用が減少いたしました場合にそのしわ寄せが例えば農村に起る、農村は農村で公共事業費が、或いは救農予算
国務大臣(愛知揆一君) 御尤もな点もあるのでありますけれども、大体私どもが考えておりますことは、二十九年度の一年度を通じての考え方をとつております関係上、消費水準の場合におきましても先般木村委員のお尋ねにお答えいたしました通りでございまして、只今御指摘のような人口の増加、生産の上昇停滞に伴う雇用の減、それから雇用が減少いたしました場合にそのしわ寄せが例えば農村に起る、農村は農村で公共事業費が、或いは救農予算
そのほかやはり公共事業費や救農予算というようなものが削減されますから、これはマイナスの要因になる。それから鉱工業における雇用が停滞したそのしわ寄せが農村に対する人口増加の圧力になつて参ります。これらをプラス、マイナス両方の面から総合した見通しは、農村の消費水準の上昇は二乃至三%にとどまる、こういうふうに見ておるわけでございます。
又公共事業費とか救農予算が削減されたというようなことからいつてまるまる所得の増加に出て来ないことは当然と思いますが、併し農村におきましても消費水準は或る程度維持できる。そこで適正規模の生産を維持することによつて、その国内向けの消費に充てるものは十分確保され、又これは適正に需要として吸収されるであろう、こういうふうに考えておるわけであります。
また一方にはそれを相殺するような公共事業費その他の救農予算の削減というようなこともありましよう。また雇用の減に伴つて農村にしわ寄せが来るというような点も見なすればならないと思いますが、いろいろこれを検討してみますと、消費水準の農村における上昇は二%あるいは三%程度ではなかろうか。
(拍手) 第一次補正予算には、政府は救農予算という銘を打ちました。しかし、それが実際においては救農に値しない予算でありましたことは、予算通過後、災害地の農民がまつたく唖然といたしておりますことによりましても明らかであります。(拍手)そして、引続き第二次補正予算が提出され、今度は若干の給与べースの引上げと消費者米価の引上げとがその中心でございました。
このからくりは前会の救農予算の場合と比較して見ますると、その手口はまつたく同一でありまするが、目をくらますことについてはいよいよ巧妙になつたように感ぜられるのであります。救農国会は農民に対する縁切り金を出した国会でありました。そうでしよう。第十八国会には何一つ救農の考えが、においも残つておりません。二十九年度はとうでしようか。
これに対して、我が党は衆議院におきまして、両社共同組替案といたしまして、災害復旧事業費を六百億、凶作対策費といたしましては、冷害対策費百三十億、農業共済保険繰入百五十億を計上し、政府の救農予算計上額五百億に対し計八百八十億といたしたのであります。なお、このほかに、農業金融公庫出資、つなぎ融資の利子補給等、合せて九百一億を計上いたしております。
よそから財源を持つて来れば別でございますけれども、内輪の中で、例えば災害予算或いは救農予算等その施策の対象となつておるもののやり繰りによつて左右すべきものじやないのです。こういう点におきまして、私どもはすでにこれに対する組替えの予算を左右両社で出しております。
而も災害復旧であるとか、或いは救農予算ということは名ばかりでありまして、而もこの財源の一部にはすでに計画されておりましたところの公共事業費、或いは食糧増産費等を削減して、その一部をその財源としているのであります。かかることを繰返しておりますならば、治山治水の根本的な解決ができないばかりでなく、明年の災害も又想像ができるのであります。
これをアジアの貧困を根絶するための方向へ向けられて行くならばよいが、再軍備の方向へぐんぐんと引つぱられて行くことは非常に残念だと思いますが、こういう点特は緒方副総理あたりは、日本が一番の屈辱を受けているときに、帰国の際に日本の独立の精神を訴えたパール博士すら今日こういう心配をされているのでございますが、こういうアジアの友の警告に対しては、日本はそういうことに耳をかすことなく真つしぐらに、この救農予算
いつでもインフレ抑制というものを救農予算の圧縮のほうにだけ用いておつて、この軍事予算の徒らな拡大の圧縮のほうには持つて行つていないところにその特徴があると思うのでありまするが、我々は今六十年或いは七十年に一回というような日本国民にとつての大きな災難であり試練を切抜けなければならないときに、食糧増産に新らしい活を入れなければならないときに、そのほうを萎縮させて再軍備に夢中になつて行くところの吉田内閣の
○戸叶武君 それは小笠原大蔵大臣に対する質問と関連があるのでありますが、大蔵大臣は日本のインフレを抑制するために今の救農予算、災害予算というようなものを圧縮しているのだと言うが、事実上において今日のインフレの危険性は軍事予算の拡大の面から起きておるのであります。そういうばかげた議論をしている一方、政府においてはどしどし自衛力の漸増などということをしてこの軍事予算を増大しているのであります。
従いまして、予算委員会における審議もきわめて熱心かつ慎重に行われ、救農国会及び救農予算と称されるわく内に限られることなく、広汎なる見地から補正予算を審議いたしたのであります。質疑応答の詳細は速記録をごらん願うことといたしまして、論議せられましたる問題点の若干について御紹介を申し上げることといたします。 第一の論点は災害査定額と融資の問題及び予算内容の問題であります。
○八百板委員 時間がなくて、あと一問ということでお話のしようもないのでありますが、今度の救農予算全体を通じまして、救農というこの国会を機会にして、救農予算ではない農村予算が減らされるような措置がなされて行く、あるいは給与の財源をつぶして、今度の給与改訂の際には、使つちやつたからないという足場にされる、あるいはまた住宅のお金を減らして、これの実施のために二十九年度の住宅対策の上にまずい結果になるというようなことになると
第二に、今回の予算は救農予算とも言われるものであります。この点はもとより結構なことであります。併し一方においては人事院の勧告あり、公共企業体の仲裁裁定あり、これを実施することも政府の義務でなければならないのであります。補正予算の原案にも計上されず、修正にもこれが加えられていないのは、一体如何なる理由に基くものでありましようか。世上これを称して労農分断予算と言う者があります。
先日の委員会においても、私は緒方副総理に指摘しましたけれども、この救農予算というものは決して災害農民に対して憐愍を加えて金をやるということではなくて、これらの支出のことごとくは今後における農業の再生産を確保するための財政投資であるというふうに考えてもさしつかえがないのであります。