1997-03-03 第140回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第1号
しかし、その後一部に、やはり我田引鉄と言われる政治路線等が赤字を出した。したがって、すぐに、そういうもので赤字を出した国鉄全体が悪い、こんな感じで、赤字を出すものはすべて悪いんだ、黒字でなければ、採算性のとれないものはやはり今は慎むべきだという流れができてしまったように思うのですね。しかし、全体的に見て、必要なものは必要だということで建設をして将来に備えるべきである、こう思っております。
しかし、その後一部に、やはり我田引鉄と言われる政治路線等が赤字を出した。したがって、すぐに、そういうもので赤字を出した国鉄全体が悪い、こんな感じで、赤字を出すものはすべて悪いんだ、黒字でなければ、採算性のとれないものはやはり今は慎むべきだという流れができてしまったように思うのですね。しかし、全体的に見て、必要なものは必要だということで建設をして将来に備えるべきである、こう思っております。
新幹線建設や本四架橋、青函トンネル、幾つかの政治路線等によって押しつけられた国鉄の長期債務は、政府の政策によってつくられたものであります。そのよって来た政治責任を明らかにすることなく、公社制という抽象的な存在にすべての原因を転嫁することは余りにも無責任なやり方だと言わねばなりません。(拍手)このような政治責任の回避は、分割・民営化に伴う長期債務等の処理の仕方にもあらわれています。
政府に責任があるんだとか国鉄当局にあるんだとか労使にあるんだとか、それから国民の要求が非常に強過ぎるのだとか、さらにはまた政治的な背景が非常にあって、政治路線等が大きな問題なのだとか、いろいろ意見が分かれる。そうすると責任は一体だれにあるのかということは、国民すべて、また、政府を含めてすべてにあるんだという非常にあいまいな形になっておる。