2015-02-16 第189回国会 衆議院 本会議 第6号
政治改革の嵐の中で、私の所属政党は民社党から民主党に変りましたが、その目指すものは国民に「信頼される政治」であり、戦後の五十五年体制の打破と、政権交代体制の実現でした。ついに平成二十一年八月の総選挙において、国民の一票による歴史的な政権交代が起こりました。私は平成二十二年九月に文部科学大臣を拝命し「明日の国づくりは、豊かな人づくりから」の実践に取り組むことができました。
政治改革の嵐の中で、私の所属政党は民社党から民主党に変りましたが、その目指すものは国民に「信頼される政治」であり、戦後の五十五年体制の打破と、政権交代体制の実現でした。ついに平成二十一年八月の総選挙において、国民の一票による歴史的な政権交代が起こりました。私は平成二十二年九月に文部科学大臣を拝命し「明日の国づくりは、豊かな人づくりから」の実践に取り組むことができました。
我々は、昨年、社会党や新党さきがけの皆さんとともに細川連立政権を樹立し、政治腐敗の防止と政権交代体制の確立を目指し、政治改革法案を提出し、これを成立させることができました。しかしながら、政治改革法案の総仕上げとも言うべき区割り法の制定や、さらなる腐敗防止の実現、国会改革などについては、その後の羽田政権においてそれを完結させ得ないまま野に下ることになりました。
一つは、英国の腐敗防止法にも匹敵する政治資金の透明性や連座制の強化、違反者に対する公民権の停止など罰則強化等、政治制度の改革、二つは、利権政治、腐敗政治の根源である派閥の解消と政権交代体制の実現を目指した政界改革、三つは、国民主権、生活者主権を大きくゆがめている官僚政治の打破、の三つがそれであります。
我々は、政権交代体制づくり、政党政治の発展などから見て、将来の課題としては、比例代表制と小選挙区制との適切な組み合わせ論も検討していかねばならないと考えております。しかし、今小選挙区制を中心とする選挙制度改革に手を染めることは、問題のすりかえであり、ごまかしであって、賛成することはできません。選挙制度をいじる前に、懸案の定数是正こそ急ぐべきであります。