1948-04-02 第2回国会 参議院 決算委員会 第4号
こういう御意見のようでありましたが、無論衆議院にも野黨、政府黨があります。併し、やはり、無所屬という中立もあります。參議院にも私の了解するところによれば政府を支持する政黨もあり、全然野黨たる政黨もあります。この點についてはただ數は多少違うかもしれませんが、特に參議院と衆議院とにおいて性質の差があるとは私も考えていない。性質の差があるとすれば、それは憲法上の規定に基く機能の差である。
こういう御意見のようでありましたが、無論衆議院にも野黨、政府黨があります。併し、やはり、無所屬という中立もあります。參議院にも私の了解するところによれば政府を支持する政黨もあり、全然野黨たる政黨もあります。この點についてはただ數は多少違うかもしれませんが、特に參議院と衆議院とにおいて性質の差があるとは私も考えていない。性質の差があるとすれば、それは憲法上の規定に基く機能の差である。
これをどうして擧國的の内閣に改造するか、野黨と政府黨とが明白にその立場を異にして政策上の爭を續けている限り、これをいずれかに統合するということが、なかなか容易ならぬことであることも御承知のことと思う。從つて立憲政治の原則としては、國民の多數の意向を代表する者が政治の局に當るというのが常識でありまして、必ずしも擧國的な内閣でなければ、立憲政治の運用ができないというわけではありません。