そういう点を政府閣僚諸公は理解していないのではないか。労働大臣に対してはあとでゆっくり御質問いたしますが、官房長官、政府全体は、そういうことを認識していないのじゃないですか。
私はきわめて率直にものを申しますが、政府閣僚諸公が、外からの侵略のとしきには、アメリカ軍が守つてくれると議会の演壇の上から公々然とお話になる。それを聞いて、外国人はくすくす笑つております。一体世界の歴史をごらんになつて、一国の政治指導者が、外から侵入者が来たときには、外国の兵隊が守つてくれる、そいうことを、平気で国民に告げた前例がありましようか。
その上に政府閣僚諸公の発言は、申せば朝令暮改、毎日のようにかわるために、一般国民は政府の真意がどこにあるかということは迷う点がすこぶる多いのであります。それゆえに内閣総理大臣の口から直接政府の政策を聞き取り、国民に徹底させるようにとりきめなければならぬというので、本日委員会が開かれたのであります。