1949-10-20 第5回国会 参議院 選挙法改正に関する特別委員会 閉会後第19号
これはこの前の小委員会のときも、私はこういう金のかかることは全部公営でやるということならば結構ですが、公営でないとするならば自動車を三台も使うということは、さつき吉川さんは政党が選挙をやると言われたが、政党がやられる場合でも金が余計かかるということは政党腐敗の原因であるし、又さつきの吉川さんの議論には弁駁すべき議論が相当多いのだが過き去つた問題だからいたしませんが、これは吉川さん一つ是非賛成して下さい
これはこの前の小委員会のときも、私はこういう金のかかることは全部公営でやるということならば結構ですが、公営でないとするならば自動車を三台も使うということは、さつき吉川さんは政党が選挙をやると言われたが、政党がやられる場合でも金が余計かかるということは政党腐敗の原因であるし、又さつきの吉川さんの議論には弁駁すべき議論が相当多いのだが過き去つた問題だからいたしませんが、これは吉川さん一つ是非賛成して下さい
ただいまの國家の現状も、司法権が檢察、裁判ともにこの前の政党腐敗堕落時代からずつとかけまして、ほんとうの本分を盡していなかつた。起訴すべきを起訴しなかつた。新聞紙上でごうごうとたたかれても、大物は必ず起訴しなかつた。大物がたまたま裁判所にまいりましても、必ず無罪になつた。その後に來つたものが軍閥の跋巵時代である。そうしてただいまの亡國の現状である。かように考えております。
しかも、今度つくるべき法律の中に、政党腐敗防止法案などという法案を論議するさえ、國民の前に各政党ははずかしいと思わないのか。政党腐敗防止法案、何という恐ろしい文字であろうか。こういうことを臆面もなく法律として論議しなければならぬというほど各政党が眞に腐敗しておるならば、その政党も速やかに解党すべきものであるとわれわれは考えております。
次に政党腐敗防止法案が衆議院の方に出ておりますが、本参議院の方にも参ります。ついてはこれに関する小委員を設けたいと思います。それはこの前の選挙管理の場合にも、或いは政党法のときにも小委員会があつてそれで審議したのですが、本法案についてもその小委員会を設けてそれに付託した方がいいと思いますが如何でございましようか。