2003-05-08 第156回国会 衆議院 憲法調査会最高法規としての憲法のあり方に関する調査小委員会 第4号
それをオーケーして、実は与党の知らない原案が内閣のもとで出てきても、衆議院はそれに過半数を占めているのでオーケーするだけですから、政党内閣時代こそ予算に対する衆議院とか政党の影響力は、昭和に入るとがたっと減る。これは悲劇みたいなもので、参加しないと何もできないけれども、参加したら何もできないという。
それをオーケーして、実は与党の知らない原案が内閣のもとで出てきても、衆議院はそれに過半数を占めているのでオーケーするだけですから、政党内閣時代こそ予算に対する衆議院とか政党の影響力は、昭和に入るとがたっと減る。これは悲劇みたいなもので、参加しないと何もできないけれども、参加したら何もできないという。
ことに民主主義の線に沿いまして、政党内閣時代になりまして、その多数党の内閣が、いわゆる司法権の最高峯でありまするところの長官の指名権を一手にになうというようなことは、もちろん形式的憲法解釈からはさしつかえないことでありまするけれども、真に民主的に、しかもいわゆる行政権、立法権、司法権というような、三権分立の趣旨も汲み入れて考察いたしまするならば、この片山内閣時代に行われました方法を慣習として存続してやつてほしいと
そういう点におきまして從来問題になりましたのは、島上さんも御存じのことでございますが、かつての政党内閣時代におきましては、こういうようなこれに似た表現を利用いたしまして、官吏の身分というものがしばしばその保障を危うくされたことがあるわけでございます。