2005-03-09 第162回国会 参議院 憲法調査会 第5号
特に、三権分立、議院内閣制、政党中心政治の下での第二院の意義というのは、我々にとって大変眼前の課題でございます。我が国の国会の機能は、言うまでもなく立法機能、内閣総理大臣の選出、行政監視の三つが主なる任務でございますが、最近の市場中心経済、効率性重視の行政、小さな政府が求められる時代におきましては、国会も効率的に役割を果たすべきときが来ておると思います。
特に、三権分立、議院内閣制、政党中心政治の下での第二院の意義というのは、我々にとって大変眼前の課題でございます。我が国の国会の機能は、言うまでもなく立法機能、内閣総理大臣の選出、行政監視の三つが主なる任務でございますが、最近の市場中心経済、効率性重視の行政、小さな政府が求められる時代におきましては、国会も効率的に役割を果たすべきときが来ておると思います。
その場合であっても、例えばそれが五年、十年先のことではなくて、一年なり二年なりのごく短期間の間であって、しかも駆け込み献金などがないような仕組みをしっかりしながら、なおかついわゆる政党中心、政治家個人ではなくて政党に対する献金、しかも額についてもやはり一定程度の節度のある額で、ごく短期間にわたって一時的な妥協点というのは、政治の議論の中で出てくることは予測はされます。
私が冒頭に申しましたように、ほんとうに正しい民主政治を育てるためには、どうしても政策本位、政党本位に行くべきが当然だと思いますから、選挙に当りましても、従来のような候補者個人本位の選挙運動から、政党中心、政治団体中心の選挙運動に移っていくことは、まことに方向としては正しいことで、歓迎すべきことだと思います。